福井県の名瀑・龍双ヶ滝で自然と涼を満喫!
龍双ヶ滝は、福井県で唯一日本の滝百選に選ばれており、地域の自然の中で特に美しいスポットである。暑い夏の日には、その名瀑から放たれるマイナスイオンでリフレッシュするのが最適である。今回は、かずら橋と合わせて訪れることにし、足羽川ダム工事現場から数キロ先の山道を進んで行った。
道路は細くなり不安になった頃、滝の音が聞こえて、龍双ヶ滝にたどり着いた。この滝は稗田川の支流から高さ60メートルの崖を流れ落ちている。滝つぼには階段を下りて近づくことが出来る。正面からその雄大な姿を見上げ、流れ落ちる滝の飛沫を全身に浴びながらただボオーっと滝を見上げていた。滝のそばに行くと滝の水玉が一粒つづつ見えるような綺麗な飛沫だった。
滝の傍の水辺には、ハート形の可愛い葉っぱが茂る立派な「桂の木」があった。
龍双ヶ滝の水は、かずら橋のあった足羽川の水よりも冷たくは感じたが、期待するほどの冷たさはなかった。夏の水はどこでもぬるいものである。この滝には、かつて龍双という僧が住み、神仏像を彫刻して一念行願をしたという伝説がある。また、滝壺には龍が住んでおり、昇天のために時折滝を登っていたという伝説も残っている。
滝が流れ落ちる岩盤は、約2000万年前に日本海が誕生する際に噴出した安山岩質の凝灰角礫岩や角礫状溶岩からできており、その地質は興味深い。龍双ヶ滝の下流500メートル付近には、岩盤上に空いた甌穴群が見られ、長い年月をかけて流水の働きで削られたものと考えられている。甌穴の存在を示す看板があったが、車で通り過ぎてしまったため、発見には至らなかった。
龍双ヶ滝は、その美しさと爽やかさから、訪れる価値のある名瀑である
自然の力に触れながら、ひと時の涼を求めて過ごしてみてはいかがだろうか。
追記
2024年8月30日 pm10:00からNHKドキュメント72は金沢県立図書館です。
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