80代の本音 ―― 上を向いて歩いてみる

80歳を過ぎると、これから自分はどんな人生を過ごすのか、誰しも一度は考え始めるのではないだろうか。
長生きというリスクのある時代である。
突然死という可能性もある。
認知症になったらどうしよう。
体の自由がきかなくなったらどうしよう。
考え始めれば、不安は尽きない。
私は55歳から延べ20年間、4人の家族を看病し、介護してきた。
老後の現実を、目の前で見続けてきた時間だった。
その中で、いちばん心に残っているのは、介護される側の無念さである。
思うように体が動かない。
自分のことを自分で決められない。
迷惑をかけているのではないかと、気に病む姿。
その姿を間近で見てきたからこそ、私はできるなら介護を受けない生活に憧れる。
しかし、それも実際になってみなければ分からないことである。
未来は、思い通りにはならない。
それならば、これから先は「天国」へ向かう途中だと思って暮らしてみたらどうだろう。
なるようにしかならないのだから。

私は、宮沢賢治の心境に憧れている。
「雨ニモマケズ」のように。
雨にも負けず、風にも負けず。
良い日も悪い日も、そのままを受け入れる。
その日が来るまでは、全力で明るく生きたい。
健康のためにできることは、さぼらずにコツコツ続ける。
できない日は休む。
休んでも自分を責めない。

流れに乗り、流されていけば、
いつか自然に天国の門までたどり着くだろう。
もっとも、
「なるようになる」と思っているから、なかなか痩せられないのかもしれないが。
それもまた、私の人生である。
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