米不足と政府の対応について考える

今年の6月中旬、私は米不足の兆しがあるとの情報を得た。当時、近所のスーパーは通常に比較して在庫は少な目に見えたが、その情報はすぐには信じがたかった。しかし、情報の裏付けとして、新潟の米どころが夏の猛暑の影響で不作であったこと、さらにインバウンド需要の急増により、予想以上に飲食店が米を必要としているという理由が挙げられていた。

私はすぐに比良のYさんに連絡を取り、この情報の正確性を確認した。すると、各方面からも米不足の可能性が指摘されていることを知った。そこで、私は早めに新米が出回るまでの米を確保するための準備に取り掛かった。我が家には9月の新米が入荷するまでに10kgの米が必要である。Yさんの協力を得たり、金沢に出かけた際にはいつも米を購入する六星にも立ち寄った。7月16日に訪れた際も、既に米の在庫は少なくなっており、辛うじてコシヒカリを5kg購入することができた。こうして、何とか新米が出回るまでの米を確保できたのは、6月からの早期の準備のおかげであった。

しかし、こうした状況に直面している私たちにもかかわらず、坂本農水大臣が「米は足りている」と発言したことには驚きを隠せない。私が購入した米は価格が変わることなく販売されていたが、テレビでは一部の地域で価格が2倍に跳ね上がっているとの報道があった。また、備蓄米の放出に数か月かかるとの発言にも驚かされた。なぜ、それほどの時間がかかるのか、理解に苦しむところであり、日本政府の対応の遅さには大いに失望した。

先日、福井県で「華越前」の新米が出荷されたというニュースを目にした。福井に出かけた際、立ち寄ったスーパーで「華越前」の新米が並んでいるのを見つけた。そこには「一家に一袋」の購入制限が設けられていたが、皆がその規則を守っていたため、午後に訪れた私も無事に購入することができた。私は周りの人々も同じように米を手に入れられているか心配しながらも、規則に従い1袋だけを購入して帰宅した。

備蓄米の放出が市場価格を乱すという坂本農水大臣の発言があったが、既に米の価格は2倍に高騰している。この状況で、備蓄米を放出して市場価格が元に戻るのはむしろ良いことではないのかと私は考える。政府の方針が理解できないのは、私だけなのだろうか。日本は、何とも不思議な国になったものだ。

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