寝台特急富士

寝台特急富士が今日で半世紀の運行を終えるという。
半世紀とは50年間。
私が大分から初めて上京した頃は、急行高千穂で20時間かかって東京に着いたものだった。
その後に富士に変わったと思うけれど、そうすると計算が合わない。
どうだったのかな~。
東京大阪間に新幹線が走ってから九州までの距離はかなり短縮されたけれど、関門海峡を渡って本州に出かける事は、関空からヨーロッパに出かける以上の時間がかかった。
寝台車は2段ベッドで知らない人と上下になるのはかなり辛い旅だ。
朝になるとベッドをたたみ椅子席になおし、それから延々とひた走り、疲れはてて
東京に着く。
線路の軋みは眠気を誘うより、わびしい音に聞こえた。
夜汽車は今でも苦手で、たとえ新幹線でも明るいうちに帰りたくなる。
若い頃に線路の軋みを聞きすぎた私は、一番素敵な寝台特急で湖西線を走る札幌行きのトワイライトエックスプレスにも乗りたいと思わない。
それでも、今日でブルートレイン富士が無くなると聞けば、少しの寂しさがある。

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