市田柿の里を訪問 – 独特の干し柿づくり|30kg持ち帰った後の作業

午前9時頃に中央道駒ヶ根の近くを走っていると、南アルプスの下方にたなびく朝霧が見えた。
寒い朝だったけれど、気温は上がり気味、風もなく、何キロもたなびく朝霧に出会えたのはラッキーな旅になる予兆か。

市田柿で干し柿を作りたいと市田駅を目指して当てもなく出かけた時に出会ったのがIさんとの出会いだった。以来、兼業農家のIさんのお宅は休日に伺う事になっている。
毎年11月3日と決めているけれど、去年は成長が遅れているからと3日の後の日曜日だった。

今年の柿は早かったのか、全て収穫された後だった。そして今年はいい出来ではないとIさんは言う。
市田柿は小ぶりな柿だけれど、今年は特に小さいのだと。数年前は不作の時もあった。生り物は、なかなか難しい。

市田柿とは、もともと下伊那郡高森町の市田という地域で栽培されてきた渋柿の品種です。2016年には農水省による地理的表示産品(GI)に認定され、そこでは「飯田市、下伊那郡ならびに上伊那郡のうち飯島町および中川村」と産地が特定されています。

長野県公式観光ガイド

昨年訪問した和歌山県かつらぎ町は、道路から見ると山の中腹に柿を干しているらしい赤い帯が見えた。
そこまで行くにはかなりの運転技術がいるほどの山なので柿は外の風に直接あたるように干されていた。人が近づくには勇気がいる場所が干し柿には向いているのだろう。

飯田市高森町は、平地なので柿は室内につるされる。
湿度や気温に気を配って、窓を開けたり柿の間隔を詰めたり開けたり美味しい市田柿になるまでには手間がかかる。それに小さい柿だから柿のヘタの作り方が独特だ。
渋柿は吊るせるようにT型にヘタを残すけれど、市田柿はヘタをI型にして、特殊な金具に差し込んでいる。
小さい柿だから出来る事で、皮さえ剥けば吊るすのは簡単だ。

これは今年の我が家の干し柿。吊るし元を見ると金具の様子が分かる。
去年の干し柿が美味しかったので今年は欲を出して30kgの柿を干した。飯田のホームセンターには皮むき器も売っていたけれど、手剥きにこだわる家人が一日中剥いた成果である。

晴天続きで風が冷たく成れば干し柿は美味しくなるだろう。

駒ケ岳は冠雪していた。

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