工房の美学と職人の情熱: 「木と花工房 大きな木」を訪ねて

最近は工場見学のツアーが流行っているそうだ。
かく言う私も工場やものつくりの現場を見るのは大好きで、その都度知らない世界に魅了されている。
今日は、リビングから琵琶湖の対岸にある三上山が見える「木と花工房 大きな木」の工房をお訪ねした。
skogを経営していた頃は、作家の制作の現場は必ず訪問していた。初対面でお互いに緊張しながらも制作の現場を知る事から作家との距離は縮まった。
仕事に関係が無くなってからは、しばらく「制作の現場」から離れてしまったけれど、久しぶりの現場は楽しかった。
職人や作家の現場はいかに道具が整理されているかがポイントだ。
期待に違わず見事に整理された道具類を見るだけで、ここに来た甲斐があると言うものだ。
「木と花工房 大きな木」は奥様の和子さんが押し花教室を主宰され、ご主人は木工作家。
ご主人が体調を崩されて以来、常に和子さんのサポートが必要になり和子さんはちょっと大変そうだった。
和子さんの作品はブーケをそのまま額装したものが一番に目に飛び込んだ。
あの大きなブーケが額とブーケの間を真空にするのか、褪色防止の特殊加工が施されているようだ。しかし、詳しい技術については理解しきれなかった。
ブーケの流れるようなラインが美しい作品は、ご主人が作られたパーテーションに納められ、二人三脚の作品となっていた。
ガーデンからアートまで花の世界は奥が深い。
和子さんは押し花の世界に30年以上、夢中で取り組んできた。
石の上に30年以上座ると、それは歴史になる。仕事をもって輝く人は、人生を輝かせる人だった。
職人の情熱と技術に触れることができる「木と花工房 大きな木」。
これからも、そんな魅力的な現場を訪ねてみたいとskogの頃の情熱が少し蘇った。
木と花工房 大きな木 ⇒ ★
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