山形市建物探訪

山形市には、建物好きの私をドキドキさせる建造物がある。
「山形県郷土館『文翔館』と「山形市郷土館『旧済生館本館』がそれである。


                                         文翔館


         「山形市郷土館『旧済生館本館』

「山形市郷土館『旧済生館本館』は明治11年9月に竣工した擬洋風の病院建築物だった。
創建当時は医学校が併設されていたので、現在は郷土史・医学関係資料を展示している。
この日は休館日で中には入れなかった。
内部建築が見られなかったのは残念だったけれど、外からでも見応えがあった。

市内から桜の名所と言われる霞城公園内に移設されているけれど、今年の桜は遅く蕾がチラホラ状態だった。
その代りに、梅の花は満開。霞城公園は広くて桜が咲いたらさぞかしと美しいだろう・

「山形県郷土館『文翔館』
ここは元々、1975年(昭和50年)まで県庁舎と県会議事堂として創建されたもので、現在は山形県郷土館として一般に公開されている。英国近世復興様式の建物は、大正建築の傑作といわれ、1984(昭和59)年に、国の重要文化財に指定されている。
ボランティアガイドさんに館内を案内して頂いた。
こちらの都合に合わせて時間調整可能との事だったので「スタンダード」でお願いしたら館内を隅から隅まで丁寧なガイドをして頂いた。

「山形県郷土館『文翔館』」の特徴は、なんといってもクラシカルな佇まいである。
玄関上の踊り場は、月桂樹をかたどったステンドグラスなど凝ったデザインが施されている。

建物の中央にある時計塔は、全国で稼働しているもののなかで2番目に古い。
分銅は5日に一度手動で巻き上げられて、現在も時を刻み続けている。

階段を上ってすぐの場所にある正庁(現在でいう講堂)の天井には、職人の細やかな技が光る漆喰飾りが復原されている。ガイドさんと歩くと単に復元と言うだけではなくどういう技法でどんな努力の結晶なのか等々を説明してくれるので、より味わいのある見学になる。

文翔館のカーテンは京都の川島織物の特注品で、カーペットは山形段通オリエンタルカーペットで、特別に織られている。
ここには、日本の最高と言われる家具調度が揃っている。
こんな素晴らしい文化財を持つ、山形県は魅力いっぱいの街だった。

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