桃を求めて:和歌山県の「あら川桃」体験記

私の果物好きは筋金入りで、和歌山県には「あら川」というブランドの桃があると聞いて、今回はその「あら川桃」を求めて出かけた。

以前には、山梨県のブランド桃「加納岩」を求めて、早朝から並んだ経験がある。
コロナ禍以前の話で、午前7時に着くと既に遅く、長い行列ができていた。整理券を受け取って車で順番を待つものの、40番台の整理券では大きな桃はほとんど残っていなかった。
そこまでするのにはちょっと理由があって、直売所では、ちょっとした規格外れの桃が信じられない価格で販売されるため、多くの人が早朝から並ぶのだ。
その年はひとりひと箱と制限されており、高速を走って前泊しても一人ひと箱ではお得感は失望感に変わった。
それ以降「加納岩」とは縁が切れてしまった。

和歌山県の「あら川桃」は自宅から136kmで、「加納岩」に比べると三分の一の距離になる。
方々のブログで確認すると、土日は朝6時から並び始めるとか、3〜4時間待ちの行列と書かれている。まだ早生品種で量的には少ないらしいけれど、待ちきれずに出かけた。

自宅を発ったのは午前5時。奈良経由なので時間はかかるけれど、高速代は節約したかった。早朝だったので道路は空いており、予定より30分早く着いて順番は3番目だった。
ところがこの日は行列にならず、お店の方が「昨日は長い列だったけれど、今日は雨予測だから少ないかも」と仰る。「雨が降ろうが槍が降ろうがお構いなし」なのは、私くらいかしら。

しかし、お徳用の茶箱は一人ひと箱の制限があり、サイズは小さかった。賞味期限は2〜3日程度。
賞味期限を延ばす対策でコンポートを作った。
冷たく冷やすと生の果物とは違う美味しさになる。これも桃の時期だけの贅沢だ。

「あら川桃」の産地の近くには、大好きな産直市場があるので立ち寄ることにした。

産直市場の入り口で目を見張った。直売所よりも立派な茶箱が積み上げられており、桃を求める行列もない。
しかし、ケチの心理とは不思議なもので執着して買った桃を上回る桃には手が出なかった。
7月半ばになると最盛期で「白鳳」や「清水白鳳」が並ぶらしい。この距離なら再訪も可能だと考えて、今回はお試し買いに落ち着いた。

次回は、最盛期に訪れてもっと大きな桃を手に入れたい。和歌山県の「あら川桃」は、私の果物探求の新たな目的地となりそうだ。

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