「ちゃんとやる」を手放してみたら

女性の社会進出が進み、家事の合理化も当たり前の時代になってきた。
けれど昭和生まれの私たち世代には、それをどこか良しとしない空気が、まだ少し残っているように思う。
実は私は、合理化の波に乗るのは早いほうだった。
今では、便利な野菜パックも気軽に使う。
もやしやニラ、ニンジンやキャベツがそろっていて、焼きそばにはこれで十分だ。
洗う手間もなく、調理は驚くほど楽になる。
以前の私なら、どこか後ろめたさを感じていたかもしれない。
だが今は違う。むしろ、無理をしないことの大切さを感じている。
調味料も同じだ。
手軽に味が決まるものを使うようになってから、家人が台所に立つことが増えた。
それは思いがけず、うれしい変化だった。
年齢を重ねるほどに思う。
無理をして続かないより、楽に続けられる方がいい。
あれこれ揃えて少しずつ残すより、使い切れる形のほうが、よほど気持ちもいい。
時代は変わる。
そして人の暮らしも、無理なく続けられる方向へ変わっていく。
合理化は決して手抜きではない。
むしろ、続けていくための知恵なのだと思う。
ただ一つだけ、忘れたくないことがある。
どんなに便利になっても、人の心のあたたかさだけは別だということ。
そこだけは、これからも大切にしていきたい。
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