金沢のスーパーは観光地より面白い

暮らしというものは、放っておくとすぐにマンネリになる。
後期高齢者の生活ともなると、なおさら毎日の刺激は少ない。昨日と同じような今日が過ぎ、今日と同じような明日が来る。私はこのマンネリというものが苦手で、ときどき思い立ったように日帰りの小さな旅に出る。
行き先は他県のスーパーや道の駅、JAで十分だ。

なかでもよく行くのが金沢。
日帰りだと言うと驚かれることが多いが、家から片道200kmほど。時間にすれば2時間半もあれば着く。この距離なら、私にとっては宿泊するほどでもない。

金沢は観光地として有名な町だが、私の楽しみは観光よりもスーパー巡りである。何軒かの店をのぞいて歩くだけで、気分がすっと軽くなる。
今回の立ち寄り先は「カジマート」。
地元の人が普段使いにしているスーパーだが、私にとってはまさにワンダーランドだ。

店に入ると、まずチーズ売り場は欠かせない。普段見ない種類のチーズが置いてあることもあり、つい足を止めてしまう。
そして、調味料の棚をのぞく。知らない土地のスーパーには、その土地ならではの調味料が並んでいることがある。見慣れない瓶やラベルを見つけるだけで、ちょっとした旅気分になる。
さらに、私がひそかに楽しみにしているのが菓子の端切れである。
袋詰めになった焼き菓子のはしっこが並んでいることがあり、ときどきカステラの端切れなどが見つかる。こういうものを見つけると、なんだか得をしたような気分になる。

たっぷり袋に詰められた菜花やブロッコリー。
売り場を眺めているうちに、自然と翌日の献立が頭に浮かんでくる。こういう時間が、暮らしのマンネリをほどいてくれる。

昨日は「キサイチマヨネーズ」に出会った。

瓶入りで、見るからにクリーミー。思わず手に取ってしまった。千葉県鎌ケ谷市の私市醸造で作られている。
実のところ、我が家ではマヨネーズは一年に一本も使わない。手作りすればきっと美味しいのだろうが、そこまでの情熱はなく、市販のもので済ませている。
帰ってから、ブロッコリーを山盛り蒸して、このマヨネーズで味わってみた。
ブロッコリーはいくらでも食べられるが、マヨネーズはほどほどにしなければならない。
それでも、新しい味に出会えた喜びはなかなか大きい。
住居以外のスーパーを歩いていると、こんな小さな発見がある。
それが楽しくて、ついまた足を運んでしまう。

県を越えなくてもいい。隣町でもいい。
何か面白いものはないかと、きょろきょろしながら歩いてみる。
知らない町のスーパーには、思いがけないものが並んでいる。
そして、時々思いがけない楽しみも見つかる。

それがあるから、私はまた日帰りの旅に出るのである。

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