箕輪ダム – 燃える圧巻のもみじ湖|観光客への優しさに感動

11月に市田柿を買いに行くようになって10年近くになるだろうか。10月中頃からそわそわと柿の熟れ時を待っている。
もちろん柿がメインだけれど、この時期は信州の紅葉もピークを迎える。

全国旅行支援を利用して「もみじ狩り」をしようと計画したのが遅かったのか、山の中も諏訪湖周りも中々予約できる状態ではなかった。
Googleマップ上のホテルを片っ端に開いて、諏訪湖のホテルをようやく見つけたけれど連泊は出来ないほどシビアだった。
お宿が決まれば、今年のメインはもみじ湖と言われる「箕輪ダム」を選んだ。

直前に念のためにとWebサイトを見ると「特に混雑する10月29日~11月6日は、駐車場事前予約制のマイカー規制及びシャトルバス運行を行います。」と書かれていた。
ネットで予約をすると1,500円。高い駐車代金に面食らったけれど、駐車場予約のない車はダムに続く道路には入れないので仕方なく手続きを済ませた。

箕輪市役所の観光課には2度ほどお尋ねの電話をしたことがある。
一度目は男性が出た。質問に丁寧に答えてくれる。恐縮するほど丁寧な説明もあり「箕輪はいい所だなー」と思った。二度目は女性、男性に輪をかけて丁寧な答えを頂いた。
箕輪市の好感度はグンと上がった。

会場近くに行くと、大勢の人が会場整理に携わっていた。道路は離合困難な場所もあり、交通整理が無いままに入ったら相当危ない場面に合うかもしれない印象。
至る所に案内の人が立ち、道順を教えてくれる。その言葉がまた優しい。
「(来てくれて)ありがとう、楽しんで下さい。お気をつけてお帰り下さい」至る所で聞こえてくる言葉。
これは、駐車場代は安すぎると思った。会場整理がしっかりなされているから、狭い道もストレスなく会場に導かれる。

駐車場からもみじ湖のメイン会場となる「もみじのトンネル」に行くにはシャトルバスに乗る。バスに大きなワンコと乗ろうとした人がいた。移動バックが大きくて通路に置くことが出来ない。
すると係の人と運転手さんは「次のバスもすぐに来ますから、そちらにしてもらえませんか?椅子を倒して場所を作ります」と伝えていた。バスを降る時に乗客の皆さんが「ありがとうございました」と自然に声をかける優しい空気が流れた。

「箕輪ダム」は昭和55年に着工され平成4年に完成した人造湖である。
ダムの為に移住を余儀なくされた時に、この地でで苗木屋を営んでいた戸田七郎さんが、もみじ10800本を町へ寄付しました。いつの日か、紅葉が美しく映える地になり、多くの人々が訪ねてくれるようになって欲しい。そうすれば、故郷は何時までも人々の心の中に残り続けるだろう―そんな夢と思いを込めた10,800本でした。  それのもみじを、箕輪町の町民の皆さんが、ダム湖周辺の斜面や広場に植え続け、その後も世話をし続けて、今では紅葉の名所となったのです。
一般社団法人長野伊那谷観光局より

ダムに映る紅葉が美しいと言われる通り至る所に植えられた紅葉は圧巻の美しさで迫って来た。臨時駐車場からバスがピストンする「竹の尾広場」までは15分くらいバスに揺られる。車高の高いバスからの景色は乗用車と違う紅葉を見せてくれる。
竹の尾広場にはトイレがあり、地元の方が小さなお店を出していた。お店は呼び込むわけでもなく、どうかするとバスに気を取られて気付かずに過ぎることもある。私がそうだった。

今回の観光は、駐車場以外の出費はゼロ。
これでは箕輪市としては赤字じゃないかと心配したくらい。交通整理をされているのは、地域の方のボランティアではないだろうか。

優しい気づかいの言葉が今でも耳に残る。

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