日本一の丸山千枚田|人々が作った絶景に感動

鬼が城観光の後は松本峠から「熊野古道」を歩く予定だった。熊野古道は奈良側から少し歩いたことがあるので熊野側から入るのには興味があった。しかし全コース歩けなかった鬼が城で力を使い果たし、暑さもあってその気はすっかり失せてしまった。

さて、どうしたものかという時に思いついたのが「丸山千枚田」だった。「鬼が城」から23km往復50km約2時間くらいの時間つぶしには最適だ。

そんな流れで、次の目的地は「丸山千枚田」とした。

丸山千枚田は、三重県熊野市紀和町丸山地区にある白倉山の南西斜面を利用した棚田群。 千枚田と言われるが、実際には高低差160mの谷合に約1,340枚の棚田がある。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

午後1時過ぎに出発した。すると道の駅「花の窟」がすぐ傍にあった。道の駅を通り抜けた先には花窟神社があり「イザナミノミコト」が祭られている。もちろん、ルールに沿って立ち寄りはしたけれど、「丸山千枚田」があまりに美しかったので千枚田に行くなら今年は「今しかない」のでそちらからご案内したい。

丸山千枚田には住所が紀和町と大まかにしかない。スマホで検索すると千枚田と書かれた場所を案内する。

想像したような悪路ではなかったけれど、千枚田に近づくと離合をしたくないと思い始める。そう思った時にいきなり道が開けた。そしてそこに千枚田の看板があり眼下に写真の風景があった。

それは感動する棚田の風景だった。

田圃の中には車で走れる道路があって、道に沿って車をそろそろと動かしていくと観光用に残されたのか彼岸花が密集する絵葉書の世界があった。

2週間前に和歌山の「あらぎ島」の棚田に行った。田圃が1枚稲刈りされていたので今回の千枚田も稲刈りが終わっているかも知れないと思うと「がっかりしたくない」気持ちで到着まではハラハラドキドキ。

田圃の中に車が集まっているところが見えた。観光の車だろうかと近づくと、軽トラばかり。その先には稲刈りに精出す人々。

「あー危なかった。間に合ったー。神様ありがとう。」の心境。

パンフレットによるとこの棚田は1601年関ケ原の合戦の翌年には2240枚の田があったと記録されている。しかし昭和40年の半ばから始まった稲作転換対策や過疎高齢化により平成初期には530枚まで減少したそうだ。

そこから地元住民は景観と農耕文化を後世に残さねばと立ち上がり、平成5年年に地区住民全員で「丸山千枚田保存会」を結成し現在は1340枚という日本で最大規模の棚田風景を作った。
丸山千枚田の一番小さい田圃は稲が3株しか植えられないそうだ。

鬼が城のように天然自然にできた美観は数あるけれど、丸山千枚田は人が作り上げたものである、それが自然と調和して感動的な風景を作っている。

そして、ここも無料である。

バリ島でも棚田が好きで見に行くと村の入り口で景観鑑賞料を徴収される。三重県はここでも太っ腹。

※この風景は2022年9月24日のものです。もしかしたら稲刈り終了しているかもしれません。

下記へお問い合わせをしてお出かけ下さい。

熊野市地域振興課 0597-97-1113
熊野市ふるさと振興公社 0597-97-0640

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