日本最古の神社である花の窟神社は、パワースポット
花の窟(はなのいわや)神社とは思いがけない出会いになった。
「鬼が城」から「丸山千枚田」に行こうと国道42号線を走り始めると、すぐに「道の駅熊野・花の窟」の看板が見えた。
気持ちは「千枚田」に向いているけれど、我が家は「道の駅」全制覇の機運が高く素通りは出来ない。駐車場に車を停めると、えらく趣のある建物が目の前にあった。
よく観察すると……
まさか、この建物がトイレとは!
なるほど、今まで行ったことのある「道の駅」の建物とは明らかに違う。
不規則に並ぶ建物の間をキョロキョロしながら進むと花の窟神社の参道に出た。
神社の入り口にある説明を読むと、「花の窟神社」にお祭している神様は、女神「イザナミノミコト」と、その子供の火の神「カグツチノミコト」という。
「花の窟神社」は「日本書紀」にも登場する聖地であり「日本最古の神社」だった。
国や神を産んだイザナミノミコトが葬られていて、「黄泉の国と接する場所」とされるこの神社はパワースポットとのこと。
さらに2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として、世界遺産に登録された。
予備知識はなくたまたま立ち寄った私に霊験新たかなパワーを望むのは無理な話だろうなぁ。
鳥居から先に見える岩山がご神体となる。
自然崇拝の神様なので社殿はなく、岩山に「大綱」と3つの「旗縄」が掛けられている。日本一長いと思える約170mの大綱を岩窟上45mの高さの御神体から境内南隅の松の御神木にわたしている。
大綱や旗縄はイザナミノミコトによって生み出された7体の神様で、毎年2月2日と10月2日に「お縄かけ神事」が行われ、神事のときには、旗縄に季節の花を添え、扇も吊るす。
あと数日でお縄掛け神事が行われるため、風化しているのか見上げても縄の形が良く分からなかった。
神事の時に来れば一層の信仰心が芽生えるのではと思うけれど、私の下心は既に見透かされていると思うので諦めている。
それでも出会ったのだから、まんざら縁が無いわけでもなかろうとお賽銭を入れて神妙にお参りをした。
道の駅の中を見回しているとこんなものがあった。これまでにも見かけていたけれど、これが何なのかさっぱり分からなかった。
「これってなあに?」
よく見てみたら碁石を取った残り部分だということが分かった。
熊野は那智黒の産地だけれど、どこの道の駅でも碁石は見かけなかった。
「花の窟神社」の目の前にある和風の建物「つぶやき庵」。座って休憩できる場所が用意されていて、伊勢うどんやみたらし団子を食べることができる。
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