旅に出たなら何食べる – 鮎焼き専門店 室田鮎・岐阜県飛騨市
鮎の為にわざわざ旅に出た。
鮎は手づかみで食べたい。
料理屋さんの鮎は美味しいけれど鮎以外の料理は、もっと美味しい。
しばらく行ってない庄川の鮎に行こうかと考えつつ、Googleマップを触っていたら「鮎焼き専門店 室田鮎」を見つけた。
そこには私が一番食べたい鮎の姿があった。
情報がとても少なく分かるのは電話番号のみ。
ホテルの予約も必要だけど、まず予約出来なければ成り立たない。
その後、営業は土、日、祝日と書いてるページを見つけた。
土曜日はホテルは満室。日曜日は取れるけれど室田鮎さんへの予約出来なければ意味がない。
かなり綱渡りな掛けをしたが、幸い予約が出来た。
ところが予約当日は、TVの取材があるとのことで終わりの時間が見えなかった。
なのでお昼の予約を夜に変更した。
予約の時に「オーダーは?」と聞かれても何の知識もないから「オーダー方法すら分からない」と言うと、答えはいたってシンプルで「何本食べたい?大きな鮎は800円、小さな鮎は500円」と教えてくれた。
それ以外の選択は無いのだから鮎好きには最高のテーブルだ。
「大きいのを3本かな?5本は多いですか?」と尋ねると「5本食ったお客さんがいたけど、普通の人には無理だなー」と言うところで3本に落ち着いた。
大きな鮎は焼くのに50分ほどかかるとのことなので、焼き上がり時間を目指して行くことになった。
宿泊は高山市だから片道40〜50分かかる。
山の端から日差しが傾いて、暗くなってから帰るのは心配な道をひたすら走った。
ナビを頼りに行き着いたところは写真の場所。
私が30代だったらきっと、後ずさりした。
見た瞬間に頭によぎったのは「梁山泊」つまり山賊の館だ。
けれど美味しい鮎を求めて行く年になると「これは美味しそう」と直感が働いた。
「鮎の匂いはいいなぁー」と鮎を焼きながら室田さんは言う。
「鮎は焼く時の匂いと皮にかぶりついた時の匂いは違うんよ。食べてる時の匂いは一番いい」と。
「いくら良くても毎日では飽きませんか?」と聞くと「ぜーんぜん、いつも好きな匂いだよ」
焼き終わると、テーブルで鮎談議が始まる。
びわ湖の稚魚で飛騨の宮川で育った鮎が最高の鮎だと断言した。
飛騨の前は四国の四万十に長くいたとか。万年車暮らしで鮎と戯れて来たそうだ。
川の石が小さいと良い鮎は育たないとか。
眼前に広がる田圃を眺めながら手づかみで食べた熱々の鮎は最高に美味しかった。
お皿の上には何も残さなかった。
9月になると子持ちで大きくなる。
頭から食べるのは難しいかも。
けれど「一段と美味しいよ」とまた気になることを言われた。
テレビ出演は、BSテレ東 都会を出て暮らそうよ BEYOND TOKYOとのことです。
放送日は2022年10月19日(水)22時。
ご興味ある方は、ぜひご覧ください。
お店情報
店 名 | 鮎焼き専門店 室田鮎 |
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住 所 | 岐阜県飛騨市宮川町西忍534 |
TEL・予約 | 090-6363-1091 |
営業日 | 土、日、祝日 |
岐阜県飛騨市宮川町西忍534 ※お店及び、ギャラリー・美術館などの情報は記事作成時点のものです。最新の情報は公式ホームページにてご確認ください |
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