紅葉を求めて|白山ホワイトロード

姉母は今月になって、すこぶる体調がいい。
今日は、車いすに座ったままだけれど、自分の足で前に進んだ。
「リハビりになるから」と、かねがね奨めていたけれど、いっかなやる気を起こさなかったのに。
「凄いじゃないですか」とヘルパーさん達が口々に褒めると「すぐに来て下さらないから」と憎まれ口までおまけがついた。
「間に合わない私たちがトレーニングのお役に立ちましたね」と返されていた。
お昼のNHKのど自慢で「北国の春」が歌われると、一緒に歌ったのも初めて。
良すぎて却って心配になるくらいだ。

久しぶりに青空が広がった昨日、白山ホワイトロードの紅葉狩りに出かけた。
岐阜県側の白山展望台の辺りは既に紅葉していると紅葉の綺麗な写真がUPされていたので気が急いた。
急な話なので宿泊の予定もなしにam6:30に家を出た。
北陸自動車道で小松まで行って、石川県側から滝を見ながら白川郷に抜けるコースにした。

ゲートをくぐると次々に大きな滝が続いた。
切り立ったように山がそびえて、「水を溜めたらすぐにダムだねえー」と三峡ダムを思い出しながら家人と話した。
途中でふくべ谷上園地展望台まで軽いトレッキングをする積もりでストックを用意し、写真用の三脚を積んで出掛けたのに、急な話は下調べ不足ですべてが役に立たなかった。

姥ヶ滝の駐車場まで来ると沢山停まった車に人影がない。
下に続く階段があるようで、看板を読むと滝の前に温泉があるらしい。
そんな写真を見たのでタオルの用意はして来た。
早速下に降りかかると、上がって来る人達に出会った。
大汗を掻きフーフー言っている。
「しんどいですか?」と声を掛けると「行きはいいけど、帰りがねえ」という返事が来た。
行きが下りなら、当然帰りは登りだ。
このくらいでフーフー言うのは情けない
なんせ私は黄山の階段を登ったのだからと意気揚々に歩き出した。
「寒くなるといけないから」と家人の勧めでヤッケを腰に巻いて来た。
どこまで下るのか分からないほど下へ下へと階段は続いた。
階段の間は未だ良かった、途中から壊れかけたような石組が延々。
上がって来る人達は「ゼェ―ゼェー」
写真を見た時は、道路のすぐ脇にある滝の側で足湯を楽しんでいるという風情だった。
勿論ストックがいるとは思わなかった。
けれど、ここまで来たら足湯をしないで引き返すわけにもいかないと必死で歩いた。

勿論、足湯には入ったのだけれど、帰りは「ゼェーゼェー」を通り越して心臓が壊れるかと思った。
腰に巻いたヤッケが重荷になったのは確かだ。
黄山の経験は全く役に立たなかった。

国見展望台の辺りから紅葉が始まった。

けれど、急に日差しが弱くなり風は冷たくなった。
秋の夕日に~と歌われるように陽射しが届かない紅葉は美しさに欠ける。
雲が切れて陽射しが出ると、辺りは急に華やぎ姥ヶ滝の疲れも忘れてこの為に早起きをしたのだとしみじみ感動が体を包む。

トレッキング予定のふくべ谷上園地展望台は半分ガスの中になった。
多分登っても何も見えないだろうとパスした。
ここで、コースを間違えたと反省する事になった。
山は午後になるとガスが出る。
黄山も朝は雲海、午後はガスで幽玄の世界を見せてくれた。
岐阜県側の白川郷を起点にすると紅葉の山と青空の写真が写せたはずなのだ。

白川郷は去年のライトアップを見に来ている。
あの時は凄い人出で、歩くもままにならなかったけれど昨日は、ほどほど。
懐かしい茅葺屋根が静かに並んでいた。

ここからは帰り道
真っ直ぐ買えるか高山に寄るか。
日暮れにはまだ間があるから高山に寄ろうと思ったけれど、高速の前で気が変わった。
反対方向の金沢に出てお寿司を食べて帰ろうと急転直下予定変更となった。
そういえば、まともにお昼も食べてない。

お腹いっぱいお寿司を食べて、行きと同じ北陸自動車道を帰った。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

skogBLOG内の記事検索

カテゴリー

過去の記事

旅行関連の情報収集

ブログランキングで旅行関連のブログをご覧いただけます!

ガーデニングの情報収集

ブログランキングでガーデニング関連の情報を収集できます!
ページ上部へ戻る