泉谷の棚田‐愛媛県内子町

日本の「棚田100選」と言われる棚田は家の近くにもあるのでわざわざ行かなくてもと言われても、棚田の表情はそれぞれ違う。
言い訳はともかくとして、愛媛県内子町は魅力がある。
田圃、屋根付き橋、芝居小屋、重要建造物の町並どれも私のツボ。
内子町までは我が家から高速道路で400kmを越える距離にある。
運転時間は5時間とみて午前5時に出発した。
琵琶湖の上に朝日が昇り始めた頃だ。

予定の午前10時に内子五十崎IC近くの道の駅カラリに到着、栴檀の大木に薄い紫の花がびっしりとついて、美しい道の駅だ。内子町の入り口なので、ここで気分を入れ替えた。


ここから14km山道に入ると「泉谷の棚田」へ行き着く。
まさかこんな狭い道だとは思ってもみなかった。
途中で後悔するほど狭い道だ。
葛城山に干し柿の写真を撮りに行って以来のヒヤヒヤ道路。
「決して対向車など来ませんよう」と祈りながら走った。
行き着いた先は「棚田」と思っていたらそれ以上に「芍薬」に目を奪われた。



5月20日は西洋芍薬だけれど、五月の連休中は「日本芍薬」が山を覆っているそうだ。
さぞかし見事だろうけれど芍薬について触れたガイドは何処にもない。
山道を登った人だけが見る風景だ。
大型車は入れない道だから個人でしか来られない。
そんな山道が少し開けたところに「泉谷の棚田」はある。




最近は棚田に栗の木を植える人が増えてかつての棚田の姿とは違うそうだ。
所々に水のない畑が見える。
どんな山の中でも、時代は流れている。
これからもう一度山道を内子町まで戻ると思うと気が滅入るけれど、行きに経験しているので離合場所も大方分かる。
帰路は少し余裕で町に戻った。
丁度昼時で目的のお蕎麦屋さんは満席だ。
木蝋で栄えた下芳我邸を活用した蕎麦屋さん

名物のじゃこ天蕎麦
関西の薄味に慣れた私には出汁が濃すぎた。蕎麦はしっかりとした歯ごたえで美味しかっただけに残念感あり。

午後からは、大洲に足を延ばして数寄屋造りの名建築「臥竜山荘」を見学する。

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コメント

    • 本間明子
    • 2023年 5月 24日

    いつもながらの興味津々で拝見しました。細い道!!ハラハラしました。
    棚田の風景もさることながら、見ごろの花々 石楠花のようにも見えましTが・・
    色んな出会いや発見 
    楽しい旅日記 ありがとうございます、

      • skog
      • 2023年 5月 25日

      本間さん、いつもお付き合いして下さってありがとうございます。毎回弥次喜多道中ですが、旅は未知への遭遇と思っています。これからも旅は続けようと思っています。お付き合いくださいませ。

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