花束を分けてくれた友の、まっすぐな三十年

ご主人を亡くされてから社交ダンスを始め、気がつけばこの道三十年の大ベテランとなった友人のことは、これまでも何度かブログに書いてきた。
その彼女が、11月の連休を利用して立川市まで踊りに行ってきたのである。

出場当日は、まだ暗い午前5時に家を出て、午前10時半には会場入りしたと聞き、驚いた。
運転は50代の彼女のダンスの先生である。若さゆえか道中は快調で、休憩は一度だけで立川まで走り切ったという。
あまりの強行軍に心配が募り、スケジュールを聴いた時には「帰りは新幹線で帰ってきてね」と送り出したほどである。

ところが翌日の夕方、花束を抱えた彼女が元気な顔で家にやって来た。
「車で帰ったから、花束を持ち帰れたのよ」と、まるで散歩帰りのように軽やかである。
片道500キロはある道のりを連日車で往復し、さらに大きな会場で踊るというのは、並大抵のことではない。
それでも彼女は疲れを見せず、「ダンスが大成功してね、嬉しかったわ」と言いながら、花束の半分を私に分けてくれたのである。


その花束は、主宰の先生が彼女のダンスに深く感動し、ぜひ受け取ってほしいと贈られたものだという。
30年という年月が刻まれたダンス人生が、人の心を動かす力を持つのだと思うと、胸が熱くなる。
そして、そうした出来事を当たり前のように成し遂げる彼女の姿を見るたびに、私も元気をもらうのである。

彼女は誰にも甘えず、寄りかからず、セコムに見守られながらの一人暮らしを続けている。
7歳年上の友人であるが、私は彼女を自分の7年後の目標としている。
年を重ねてもなお、自分の足で立ち、好きなことにまっすぐ向かう生き方に、ただただ感動するばかりである。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

skogBLOG内の記事検索

カテゴリー

過去の記事

生活・文化の情報収集

ブログランキングで生活・文化関連の情報を収集できます!
ページ上部へ戻る