健気なる街路樹 ― 高速インターに立つナンキンハゼ

今年は、どこの紅葉もひときわ美しい。
家の近くには紅葉の美しい日吉大社があり、連日観光バスがやって来る。
わざわざ日吉大社に出かけることはないが、早朝に参道を走ると、朝日を浴びて輝く紅葉に出会った。
「秋の夕陽に照る山もみじ」とうたわれるように、日差しを受けた紅葉の艶やかさといったら格別である。


そして、以前から不思議に思っていることがある。
高速道路のインターチェンジ付近には、なぜ決まってナンキンハゼが植えられているのだろう。
九州自動車道を走っていた頃から気になっていたが、ここ滋賀のインターも例外ではない。
真っすぐ伸びる樹形と美しい紅葉のために選ばれているのだろうか――そう思い、さっそく調べてみた。
調べてみれば、ナンキンハゼが選ばれるのは決して気のせいではなく、れっきとした理由があった。
⑴排気ガスや乾燥といった過酷な環境に強い。
⑵成長が早く、「遮音」「景観形成」「防眩」といった目的を早期に果たせる。
⑶赤・紫・黄色が混ざり合う鮮やかな紅葉で、単調になりがちな高速道路に彩りを与える。
⑷葉や樹液に軽度の毒性があり、犬などが食べないため、動物による食害を受けにくい。
これらを知って、ますますナンキンハゼが好きになった。
いつも何気なく眺めていた風景であるが、理由を知るとその佇まいが急に「健気」に思えてくる。

今日も高速のインターで、あの真っすぐな木々が黙々と役目を果たしている。
紅葉に惹かれて足を止めた朝のひとときとともに、ナンキンハゼへの愛着が深まったのである。
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