災害大国ニッポンの避難所の現実:体育館から脱却できるのか?
昨日、衆議院の代表質問を聴いていた時に、日曜日の防災訓練がよぎった。
「能登の震災と災害」に対して、各党派が本格的に補正予算を組むべきだ、解散している場合ではないと詰め寄っていた。
石破総理も能登に行き、現状を視察して「避難状況がひど過ぎる、こういう避難所は世界で日本だけだ」と語っている。
自然災害大国ニッポンの避難が「体育館生活」であることの今後の矛盾、そして海外との「決定的な差」
世界との差は石破総理が言い出すまでもなく岸田前総理でも分かっていたと思う。
それなのに今日でも体育館避難を当たり前としている事に国民も慣らされた。
私自身、防災訓練で地元の小学校の体育館を訪れ、テントや段ボールベッドを目にした。 でも、その時は自分が実際にそれを使う日が来るとは想像していなかったが、もしこの体育館でそのベッドで夜を過ごし、炊き出しの豚汁でしのぐことになると思うと耐えられなかった。
これが今までの日本の被災地で当たり前だった光景だ。 東日本大震災以降、多少は改善されているかもしれないが、まだ課題は多い。 現状に甘んじることが、ふと「明日への希望」よりも「人生への失望」を大きくしてしまうのではないかと感じる。復興の気力さえ萎えてしまいそうだ。
東日本大震災の被災者で若い語り部の方が「パンツもない生活、子供のミルクもない生活、どうして助けてくれないんだ、もっと寄越せ」と怒鳴りまくった自分が今は恥ずかしいと語っていたが、その気持ちは良く分かった。子供さんは10才になり家庭が守られて今日があると語られたけれど、その時で10年の歳月が流れている。
能登の被災者が暮す施設は、今度の選挙の投票所に当たるところがあるらしい。
石破総理は体育館に避難するのは日本くらいだ、何時までもこんな避難所の形態では行けないと話していた。
再度、温泉ホテルに避難出来るように手配をして、しっかり予算付けをして欲しい。
世界の災害避難所を検索すると、日本の遅れが目立つ。
南海トラフ地震が想定されているのだからもっと本気で取り組むべきで今後の優先課題だと感じている。
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