震度5弱|地震の一日

「折りたたみ傘を持って行った方がいいよ」
出掛ける娘に声をかけた。
突然降り出した雨音に「大きな傘にすればよかったのに」
と、思った瞬間に、きなこが膝に駆け上った。
それと同時にガタガタ小刻みの音がして地震だと分かった。
雨と思った音は、地震の音だった。
ドンと突き上げるわけでなく、濡れた地面を走るタイヤの音のような、葉っぱを叩く雨音のような気がした。
幸い、落ちてくるものは無かったので冷静でいられたのだろうと思う。

家人は京都の病院の検査予約をしているけれど、これほど長いJRの運休になるとは思わなかった。
地震の時一本早い電車に乗るという娘を駅に送って行った家人は地震に気付かず、裏口で多肉を入れた花器が割れているのを見つけて、きなこ、電話、メールの応対をしている私に、のんびりと「何故割れたの」と聞いて来た。「地震があったでしょう」といっても通じない。
娘は駅のホームで携帯の地震速報で知ったけれど、あまり揺れを感じなかったので電車はすぐに発車するものと思って車内で3時間を過ごした。
家人を京都に送ることになったので、娘も電車から降りて一緒に比叡山の山を越えて京都に出た。
京都はいつもの風景で、直ぐ近くで大きな地震があったとは思えないくらい普通だった。

姉母の施設も変わりなく、丁度洗面中だった姉母は、施設の方が付き添い中だったので立っていたけれど転ぶことなく無事だった。

京都に出た二人を夕方からはピックアップに向かう、疲れたいち日だった。
電車は未だ復旧していない。

友人、知人、親戚から案ずる電話やメールを頂いた。
優しい心を届けてくれた。
ありがとう。

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