旅に出たなら何食べる-蟹の坊で味わう絶品丼①

毎年暮れに出掛けていた金沢に昨年末は行けなかった。雪道を心配したからだ。しかし、新年になるとおしりが落ち着かない。毎日天気予報をチェックして、安全に行ける日を探していたところ、2月の第1週の土日が良さそうだった。、予報は的中し、昨年11月や12月に訪れたどの日よりも好天に恵まれた。
夫婦で出掛ける時には、美味しいものの新規開拓を楽しんでいる。今回訪れたのは、以前から気になっていた三国港の「蟹の坊」。ここはカニ料理で有名な「望洋楼」の直営店であり、期待が高まる。
今季はすでにカニを存分に味わっていたので、今回はシンプルに「甘えびてんこ盛り丼」をオーダー。期待に違わず、新鮮な甘えびの美味しさを堪能した。
実は、金沢を訪れるまでは、生のエビを食べたことがなかった。しかし、たまたま鮨屋で勧められ、初めて口にしたところ、その美味しさに感動し、それ以来大好物となった。ただし、生のエビはお値段もそれなりにする上、自分で剥くのは手間がかかる。さらに、腹の卵を落としてしまうこともあり、食べる量が限られてしまう。
その点、この「甘えびてんこ盛り丼」は、何十匹という甘えびがすでに剥かれており、それだけでも胸が高鳴った。
運ばれてきた丼は、大きな椀にすし飯が盛られ、その上に海苔が敷かれ、さらに味付けされた甘えびがてんこ盛りになっていた。ひと口頬張ると、甘くトロっとした甘えびの食感が口の中に広がる。この量を一度に味わうことは初めての経験であり、幸福感が爆発した。
さらに、大きな玉子焼き、椎茸の甘煮、おぼろ豆腐、椀物もセットされている。贅沢な組み合わせだ。しかし、半分も食べないうちにお腹がいっぱいになってきた。残すわけにはいかないので、とにかく甘えびだけはしっかりとお腹に収めた。
さて、店内を見渡すと、他の客はほとんどが茹でガニをオーダーしていた。ただし、焼きガニと茹でガニの両方を頼むには、それぞれ1杯ずつ注文する必要がある。カニは1杯単位で提供されるため、半分ずつというオーダーはできないのだ。
そういえば、以前「望洋楼」に宿泊した際、仲居さんが「カニは奇数で行くと良いですよ。半分にはできないので、3人でも2杯使いますから」と説明してくれたことを思い出した。今なら、3人なら4人前の料金設定かもしれないけれど。
つづく。
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