福井の工芸-2/KISSO

隣の県なのに福井県についてはあまり知らなかった。今更ながらのDiscover Japenである。
福井県は、日本海に沿って長く伸びる県で海の幸に富み、内陸はメガネ、越前和紙、越前漆器、越前箪笥、越前打刃物、越前焼、繊維と日本を代表する工芸の街だった。
石川県と隣り合う坂井市は越前ガニや甘エビ、季節の新鮮な魚が上がる漁港が並び、山に向けば永平寺や恐竜博物館がある。越前鯖江には工芸の工房が軒を連ねる。
新幹線の終着駅になる敦賀市は嶺南と言われる地域にある。
嶺南は日本海の景色が美しい。「美浜テラス」からは「三方五湖」「日本海」を眺めることが出来る。
梅の産地で、梅の季節には甘い香りが漂う。日本海側に落ちる夕日を鑑賞するのにも最適なロケーションである。
数え上げればきりがないほど魅力的な福井県は京都や金沢と近い所為か魅力を輝かす機会が少なかったかもしれない。
そう言えばと思い出すのが福井県は、働く女性の割合を示す「女性就業率」、共働きの世帯の割合を示す「共働き率」がともに全国1位。
福井県は企業の数が人口に比べてきっと多いのだと思う。この町を歩くと裕福な街の雰囲気がつたわる。
それはスーパーを見れば分かると言うもの、主婦の就職率が高いから夕方からのスーパーはお惣菜を多く並べると聞いた。海にも山にも仕事をする場と遊ぶ場のある福井は今後人口が増えるだろうと思う。
そんなものつくりの街で、眼鏡のつるを加工してアクセサリーを作っているというKISSOを訪問した。

「セルロースアセテート」というコットンを主原料とした天然素材由来のバイオマスな材料を使用しているそうで、カラーの美しさもさることながら、どんなに大きくても軽い。まさかと思うほど大きなリングは付けていると、気になるものだけれど軽さとデザインで不思議にピタッと合う。
重いイヤリングは肩がこるので使ってなかったが、このイヤリングは付けているのを忘れてしまう軽さだ。
「落としても気が付かないのでは」と言うと、新しい付け方を教えてくれた。


大小のリングをセットにしてつけるそうだ。勿論片耳にだけ。耳たぶではなく耳の淵に引っ掛けるので固定される。
なるほど、カッコイイ。
慣れないと外では付けにくいけれど、家でなら楽しそうだ。
今日の目的は耳かきだった。
父のおさがりのべっ甲の耳かきを半世紀以上使っていたのに、数年前から見つからなくなった。べっ甲の耳かきに劣らないものを探そうと思いつつ、出会ってなかった。
もしかしたらKISSOにあるかもと思って行って見たら、ピッタリの耳かきに出会った。

先端はチタンだそうで、使い心地はすこぶるいい。
持ち手に〇が二つのデザインの意味は、箱にセットされた時に気が付いた。
こんな遊び心も若い人が考えたのだろう。
楽しかった。

KISSOでは、工房の見学やワークショップも随時開催中


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

skogBLOG内の記事検索

カテゴリー

過去の記事

旅行関連の情報収集

ブログランキングで旅行関連のブログをご覧いただけます!

ガーデニングの情報収集

ブログランキングでガーデニング関連の情報を収集できます!
ページ上部へ戻る