春の九州旅行ー高千穂市・夜神楽

高千穂の宿では午後7時半になると神楽殿に送迎の車を出してくれる。
夕方まで雨が残っていたらしく、傘と座布団の入った袋を宿の方に渡されて神楽殿に向かった。
開演は午後8時でも早くからお客様は入っている。平場なので後ろになると見えにくい。
出来るだけ早く行く事をお勧めします。

開演に先立って神楽について簡単な説明があった。
コロナになって夜神楽を見せるのは神楽殿だけになり、各町内が当番制で舞っているそうだ。

神楽が舞われる所を神庭(こうにわ)といい、神庭には、二間四方に七・五・三の注連縄が張られ、彫り物(えりもの)が飾られている。
彫り物とは「切り絵」のようなもので、「陰陽」月・日「五行」火・水・木・金・土や、十二支や四季の風景、鳥居などを和紙にデザインした切り紙である。
太陽が昇る東を神棚のある方として、西・南・北と図柄によって飾りつける場所も決まっており「彫り物」一枚一枚に意味があるそうだ。
写真では分かりにくいけれど、綺麗なデザインだった。


夜神楽は三十三番の神楽の中から代表的な4番が公開された。
代表的な4番は、天照大神は弟のスサノオの素行の悪さに怒って岩戸にお隠れになり、世界が真っ暗になった。
八百万の神様たちは天岩戸を探し出し、何とか天照大神を岩戸から出そうとする物語だった。
(1)手力雄(たぢからお)の舞 
手力雄命(たぢからおのみこと)が天照大神が隠れている天岩戸を探し当てるところをあらわした舞い。

(2)鈿女(うずめ)の舞
天の岩戸の所在がはっきりしたので、岩戸の前で面白おかしく舞って天照大神を岩戸より誘い出そうとする舞い。

(3)戸取(ととり)の舞
岩戸の扉を取り払い天照大神を迎えだす舞

(4)御神体(ごしんたい)の舞
イザナギノミコトとイザナミノミコト二神による国産みの舞


余談だが 私の子供の頃にはお祭りで神楽がまわれていた。それは毎回スサノウがヤマタノオロチを退治する神楽だった。
8つの頭を持つ赤い大蛇をよく覚えている。
スサノウはアマテラスの弟で素行の悪い弟だったとは、この日まで知らなかった。
私の中では英雄だった。

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