富山の魅力-井波町

富山の魅力のひとつに散居村の風景がある。
散居村とは、家の周りに屋敷林をめぐらせている風景で、屋敷林は冬の冷たい季節風や吹雪、夏の日差しなどから家や人々の暮しを守っている。
その風景が一番見られるのは庄川と小矢部川が形成した砺波平野で現在も7000軒ほどが点在している。
そのほとんどは農家である。
散居村の風景を見るために井波町の閑乗寺公園まで車を走らせた。
少しガスがかかっていたのでスッキリとは見えなかったけれど、長閑な風景に癒された。

井波は日本一の木彫りの里で、日本の豪邸の欄間はほとんどこの地で作られていると言っても過言ではない。
私が30代で住んだ富山の借家の離れにも欄間があり、寒くて欄間を新聞紙で塞いだというバカな経験もしている。
八日町通りがメインストリートで、突き当りには瑞泉寺があり、門前町として発展した。
道には石畳が敷かれ、周囲の古い家並みは八尾町ともよく似ていて、落ちついた雰囲気をかもし出していた。
通りにひときわ目立つ建物があり、まずそこを訪問した。
雪よけの屋根の雁木 が特徴的な登録有形文化財(建造物)の「齋賀家住宅」である。
築150年以上の町屋作りの建物は2014年に所有者の齋賀さんから南砺市に寄付されて、今では常時公開の観光施設と地域交流拠点「やえもんや」に生まれ変わった。
屋敷の中は、広い座敷が連なり、昔の繁栄を想像させた。

そこの方がとても親切で、欄間の仕事場が見たいと相談した。
何しろ町中は静かで、人通りがなく、店舗も開いているやら休んでいるやら分からないのだから。
5月の連休にお祭りがあったので、みんなひと休み中といった所だろうか。
「何時もテレビで拝見する」と伝えると、「そこは、町の重鎮の工房だから、何時でも見学できますよ」と場所を教えてくれた。

流石にここには見事な欄間があった。
最近は欄間の需要が少ないのか彫刻会館に行っても仏像の方がが多い。
時流は仕方がないと思っても井波では欄間を見たいものだ。

そういえば「つい最近鶴瓶さんが見えました」そうです。
「家族に乾杯」でしょうか。

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