桜を見ようよ|富山県 松川
去年の桜は少し早かった。
私が出かけた10日には松川の桜は完全に散っていた。
ところが今年は遅く毎日PCを開いて咲き具合を確かめていたけれど、蕾から漸く咲き始め情報にハラハラしながら出かけたのは昨年より4日早い6日だった。
満開でした。
聞けば昨夜咲いたとか。
2日ほど暖かい日が続いたので、夜になって満開になったそうだ。
晴天の土曜日、チンドン大会もある。
日曜日は雨の予報となると、土曜日は流石の広い富山の道路も大渋滞。
富山の桜名所人気番付第1位は松川
桜並木は川に向かって枝を伸ばすので遊覧船に乗ると桜のトンネルが続き一番美しい桜に会える。
松川に架かる何本もの橋をくぐるので額縁の中に進むような感覚で桜見物が出来る。
橋の上からは沢山のスマホが差し出されて、桜と赤い遊覧船の写真を写したいのは良く分かる。
一番困るのは手を振られること。
橋が近づくと少し憂鬱になった。
老いも若きも幼児までが手を振る。
これが知らん顔もしにくいし、手を振るのも恥ずかしい。
カメラを覗き込んで極力目を合わせないようにするしかなかった。
富山市庁舎は360度を見渡せる展望台がある。
展望台を満開の桜の下から眺めるのも悪くない。
船を降りると少し時間が早いけれど、ランチに向かった。
隣のテーブルから
「今何時ですか」と突然声を掛けられて「丁度12時ですよ」と言うと「環水公園の船の時間があるので・・」とおっしゃる。
「おひとりで桜見物ですか」と話しかけた。
「主人が存命なときは二人で松川を楽しみにしていたのですが、一人になってからは好きなように自転車で回っています」
聞けば富山の郊外にお住まいで、駅からレンタサイクルで好きな桜を早朝から夜桜まで回るのだそうだ。
連れて行ってほしと言う友達もいないわけではないけれど、彼女と同じペースで付いて来られる人はいないらしい。
お年のころは私より少し上かな?(女性のお年は分かりにくいけれど)
バイタリティーに圧倒された。
桜の瞬時の美しさに魅せられる気持ちがシンクロしたようで、旅人同士の会話が楽しかった。
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