旅に出たなら何食べるー松月/富山市
グルメツアー最後の食事は、富山港の東に位置する岩瀬の町にある老舗料亭「松月」でシロエビ料理を堪能した。松月は1911年(明治44年)創業の歴史ある料亭である。
料亭などには足を踏み入れる機会は無いけれど、シロエビ料理をリーズナブルに頂ける事と歴史を感じさせる建物が好きなので2回目の訪問になった。
風格のある玄関から、中庭の見える個室に案内されて、静かな雰囲気の中で料理を待った。期待が高まるひとときである。
夏の名物として提供されるシロエビ料理には、刺し身、から揚げ、そしてオリジナルの福団子がある。
特に印象的だったのは福団子で、1個で200匹ものエビを使って作られる。
この団子は、丁寧に皮をむき、身を包丁で叩いて片葉粉と塩を混ぜて団子にし、炭火で焼き上げる。炭火から降ろされた福団子を「熱いうちにどーぞ」と勧められ、嚙んでみると、むっちりとした食感と弾力が感じられた。
個人的にはシロエビの味を一番感じたのは刺身であった。
余談であるが、食後に庭のつくばいに大きなカラスがやってきた。つくばいの中に入り、羽根を2、3度バタバタすると、さっと近くの電線に飛び去った。本物の「烏の行水」を初めて見ることができたのは、思わぬ収穫だった。
食後は、北前船で栄えた面影を残す岩瀬の町並みをドライブし、歴史と風情を感じる一日を締めくくった。
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