茅乃舎 ‐ 久原本家 総本店|福岡,久山町|旅に出たなら何食べる

博多の椒房庵から出している焼きアゴ入の天然だしを長いこと使っている。
アゴがトビウオのことと知ったのは博多に住んだ時だった。
それまでは味噌汁の出汁はイリコに限られていたから、アゴが何かも知らなかった。
九州では出汁に焼きアゴをいれて作るのでもっぱら椒房庵を買い続けている。
それで、こちらからは季節ごとに美味しそうな調味料のご案内や料理のレシピが送られてくる。
写真が上手で、どれを見ても美味しそうで困ってしまう。

今回は、椒房庵の本家に当たる茅乃舎のレストランに行った。
久原本家 茅乃舎」は辺鄙な場所だったけれど蛍が舞う綺麗な川に沿って建つ、茅葺きの大屋根で風格のある佇まいだった。

高い天井には太い梁が走り、ほっこりとする大空間が外の暑さを忘れさせる。
贅沢な建物は、まさに日本そのもの。
少し早く着いたけれど、丁寧に迎えてくれた。
担当の女性は笑顔の可愛い人で最初に名前を名乗った。
テーブルを担当する人が名前を名乗るのは本当に気持ちがいい。
そいうえば九重町のオーベルジュ ア・マ・ファソンでは迎えてくれた人が「少し準備に時間がかかりますので、化粧室をお使いになりませんか」と勧めてくれた。
実は、長いドライブの後だけに待ってましたという感じだった。
会計が終わると「お帰りまでにお時間が掛かりましょうから、お化粧を直されてはいかがですか」とマダムが声をかけてきた。
こういう心遣いも優れたレストランならこそと感心したところだった。
どちらも、わざわざ行かなければならない不便な場所にあってこのおもてなしは、
料理以前に嬉しい。

茅乃舎ー2.jpg
料理は洋食風和食という感じ。
懐石では全くないのでどちらかというとカジュアルで気取りがなく、
普段のご馳走といった感じだった。
これは私の好みに合う。近ければ年に2回以上行きたいところ。
お安くはないけれど、京都の懐石と比べれば安いと言える。

写真の土鍋でその都度炊き上げた10穀米は卵かけでと勧められた。
久しぶりに「日本人の幸せ」を思い出させる料理だった。
そういえば納豆入りの味噌汁を私は初めて頂いた。納豆は天敵ほどに嫌いなものだけど。
お豆腐に変えることも出来ると言われたけれど、ここのお味噌汁なら試してみたいと思ったので。
乾燥納豆だったのでネバネバしなくて食べやすかった。
嫌いなものを一つ克服したように嬉しかった。

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このおくどさんは佐官の仕事で作ったそうだ。
ホールの真ん中にドーンとあって雰囲気を出していた。

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玄関周り。

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デザートは席を変えて頂いた。
コーヒーの入れる手元が流れるように動く。
そして、格別に美味しいコーヒーを頂いた。
あまり美味しいので家人にもこのように入れて欲しいというと、豆の値段を見て目を剥いていた。
相当高いコーヒーについたようだ。

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ここは絶対のお勧め。
滅多に褒めないと言われるけれどそんなことはありません。
美味しいところは美味しいのです。

店 名 久原本家 茅乃舎(かやのや) 総本店
住 所 〒811-2501 福岡県糟屋郡久山町大字久原2527
TEL・予約 092-976-3408(直通)
営業時間・定休日 10:00~18:00
定休日:正月1日・2日
Googleのロゴ(スマホは地図上)をクリックすると大きな地図で表示します。
※お店及び、ギャラリー・美術館などの情報は記事作成時点のものです。最新の情報は公式ホームページにてご確認ください
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