夏の贈り物:無花果とオーロラブラック
8月の楽しみといえば、何と言っても無花果である。今年は豊作のようで、近くのスーパーでも立派な無花果が並ぶようになった。ひとつ200円ほどするが、見かけるとつい手が伸び、気づけばカゴの中に収まっている。
毎年この時期を心待ちにしている私にとって、無花果は夏のご褒美のような存在である。
そして、今年も大分県国東半島のボーイフレンドから、自宅の広大な庭で栽培された無花果が届いた。電話では、「今年はどうやって配ろうかと思うほどたくさん実ったが、あまりにも雨が少なくて葉がチリチリと巻き始めたため、少し早めに収穫した」とのこと。その言葉からも、彼の庭に広がる無花果の木々が目に浮かぶようであった。
スーパーでは見かけることのない珍しい品種の無花果がパックに詰められており、その中には大きすぎて少しつぶれかけたものもあった。パックリと開きかけた無花果は、果肉がトロリと溢れ出しそうで、見ているだけで口元が緩む。迷うことなくパクリとかぶりついた。その甘さと豊潤な香りに満たされ、ひとつでお腹がいっぱいになった。今夜はもう夕食は要らない。
毎日続く暑さに少しやる気を失いがちな日々ではあるが、8月の下旬には幸水梨がシーズンを迎える。そして国東の無花果、今年も届くだろうかと心待ちしているところであった。
その上今日は、サプライズがあった。
なんと、岡山産の「オーロラブラック」が届いたのである。
ネット上で時折見かけるこの葡萄は、おいそれと手が出せる葡萄ではない。遠くから眺めるばかりの「深窓の令嬢」のような存在であった。まるで以心伝心、見透かしたかのように、Fさんからのプレゼントだった。
こんな幸せな日があるだろうか。
今日は、日記に書き留めておきたくなるほど嬉しい一日であった。
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