裸足が教えてくれた快適生活

猛暑続きに、スリッパさえも暑苦しく感じるようになった。
靴下も脱いで裸足で歩いてみると、床のひんやりとした感触が何とも心地よいことに気づいた。しかし、裸足で歩くためには、床をしっかりと掃除しなければならない。普段はダスキンで簡単に済ませているが、今日は改めて雑巾がけをすることにした。

バケツに水を入れ、そこに薄荷オイルを数滴垂らして雑巾を絞る。清涼感あふれる香りが広がり、気合も十分である。「さあ、拭くぞ」と意気込んで掃除を開始した。

テーブルの下に体を入れ、椅子の脚の間から見える景色は、まるで、愛犬きなこの目線で見ているかのようである。「ふうん、きなこはこんなふうに見えているのか」と思う間もなく、掃除はあっという間に終了した。気づけば10分もかからずに床拭きが完了していた。

雑巾がけの準備に手間がかかった割には、実際の作業は驚くほど簡単に終わってしまった。これだけのことを、なぜあれほど億劫に感じていたのか不思議である。まさに「怪我の功名」とでも言うべきか。
裸足がもたらしてくれた新しい快適生活の発見であった。

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