旅に出たなら何食べる-長崎卓袱料理 浜勝
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土佐に皿鉢料理があるように、長崎には卓袱料理がある。
けれど、私は「吉宗」の蒸し寿司が恋しかった。
芝居小屋のような店構で下足番のおじさんが履物を片付けてくれた。
階段を上がった部屋で、熱々に蒸した丼に入った寿司を食べた思い出がある。
暖かさと美味しさが記憶に残り、どんなご馳走よりも長崎と言えば蒸し寿司と重なった。
けれど、私が長崎にいた月曜、火曜は定休日。
次はいつ来るか分からないのにと未練たっぷりに、店の前まで確認に行った。
午前中に行った出島で「桃カステラ」と言うものがあると知った。
早速「福砂屋」に行って見ると、「桃カステラ」は見当たらない。
「桃カステラのあるところ」をお聞きすると、丁寧に地図を書いてくれて「万月堂」を教えてくれた。
カステラの上に砂糖と水飴を練って作られたすり蜜(フォンダン)をたっぷりとかけて桃の形を作っている。
今日の、本題は桃カステラではなかった。
桃カステラの万月堂さんで、「美味しい食事処」をお聞きした。
すると、店の前に出て2、3軒先の「卓袱料理 浜勝」を教えてくれた。
「吉宗」に振られ、その先の「福砂屋」へ、そこから「万月」へ、そして「浜勝」へ
卓袱と言うのは長崎の歴史を語る料理で、和洋中欄料理が大皿に盛られた円卓料理である。
卓袱を食べるなら、時間の余裕が欲しい。
けれど午後には雲仙を回ってフェリーに乗り天草までいく予定で食事に時間はかけられなかった。
メニューを見ると壱岐の穴子の丼がある。
なんだか美味しそうな予感がした。
部屋の室礼も穴子丼の値打ちを上げてくれる。
トップ写真が穴子丼。
今まで知らなかった穴子の旨さだった。
ふっくらと柔らかく、けれど歯ごたえはある。
ウナギに負けてない。
今まで食べたウナギはあれで良かったのかと、疑いたくなるほどコクのある穴子だった。
ここの卓袱を食べにピーチに乗ってきてもいいと思った。
旅人をもてなしてくれる長崎、やっぱり好きだわ。
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