茄子の向こうに高山を想う

ご近所さんの仲間に飛騨高山がお里と言うご夫婦がいる。
毎年夏の一番暑い頃に、高山から巨大ナスを取り寄せて炭火で焼いてくれる。
いや、焼いてくれていた。

「国府ナス」と言う名前だったとは今日まで知らないでひたすら食べていた。
ところが、今日は焼かれてないナスが届いた。
「まさか、青天の霹靂」と抵抗もむなしくナス3本が台所に残された。
勿論レクチャーは、丁寧にしてくれた。
新しいガス台になって魚焼き部分がとても使い易くなった。
パンもハンバーグも勿論魚も綺麗に焼ける。
このパンの上に茄子を載せて皮が真っ黒になるまで焼くこと。
焼けたら皮にスーッと切れ目を入れて、そこ味噌を塗り込みふつふつさせれば良いのだそうだ。
味噌は砂糖とみりんで緩めておく。

ナスは焼けるにつれてポトポトと柔らかくなり、切れ目を入れて、味噌を塗ると待ってましたと茄子と味噌は渾然一体となった。
食べ方専門だったけれど、自分で焼くと茄子の焼け具合が手に伝わり美味しさも増すようだ。

そして、茄子の向こうには高山の風景があった。

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