スニーカーのゴムひもとネットショッピング奮闘記

先日、スーパーで友人に出会った。彼女は「このスーパーにはスニーカーのゴムひもを売ってない」と嘆いていた。私は思わず「そんなものはネットで買えばいいのではないか」と助言したところ、彼女は「あーそうねえ。子供に頼むわ」と返してきた。

しかし、私は「ちょっと待って、それくらい自分でできないと今後困ることになるわよ」と言い、スマホを取り出して教えることにした。少し押しつけがましいかもしれなかったが、彼女がネットショッピングを覚えるきっかけになればと思ったのである。

彼女の問題点は、[索サイトにどんなキーワードを入れればよいのかが分からない。]
と言う所にあった。それさえ理解できれば、事は簡単であるが、絞り込みワードのコツや支払い方法を考える事が壁になっているようだった。

もうひとつの問題は、ネット上の支払いを「怖い」と感じていることであった。実際には彼女もクレジットカードを持っているが、ネットでカード情報を入力することに強い抵抗を感じているらしい。海外では現金払いは不可と言う所もある。国内も所々でそんな支払いを求められる店が出て来たが、私たちの世代にはまだその感覚が浸透していないのかもしれない。

「みんな難しいって言っているもん」という言葉に象徴されるように、新しいことに対して抵抗を感じる人が多い。しかし、私はそのような姿勢に少し疑問を感じている。「できなくて当然、これは子供世代のもの」と諦めるのではなく、自分で少しでも挑戦しようという姿勢が大事だと思うからである。

さて、件のスニーカーのゴムひもであるが、Amazonや楽天で検索してみるとすぐに見つけることができた。「ここをタッチして、カートに入れればいいのよ」と説明すると、彼女は「分かった」と喜んでいた。問題は支払い方法である。「もしカード払いができるなら、帰宅後にこの画面にカード番号を入力すればいいよ」とアドバイスをした。

そして2日後、彼女から「できたわー、自分で買えた」との報告があった。私も一緒に喜んだのだが、彼女が「息子に怒られた」というので驚いた。その理由は「ポイントが付かなくなる」というものであった。彼女の息子さんは、家族の買い物でもポイントを貯めていたらしく、母親が自分で買い物をすると、そのポイントが得られなくなるのが問題だったようである。

これは盲点であった。確かに、ポイントは馬鹿にならない。私自身もメインカードを絞り込んで利用しており、1年に1度はビジネスホテルに無料で泊まれるほどのポイントが貯まっている。

スマホの普及は目ざましく、電話機能だけにとどまらず、今や生活のあらゆる場面で便利に使えるツールとなっている。現代は「高齢者よ、大志を抱け」の時代である。新しいことを覚えるのは確かに難しいかもしれないが、それを乗り越えれば、生活が一層豊かになるのは間違いない。

彼女がネットショッピングを習得したように、私たちの世代もまだまだ学び、生活を便利にしていけるはずである。

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