初盆会

ご近所仲間Sさんの初盆会をした。
葬儀では、宗教色のないお見送りだったけれど、「般若心経」の好きな人だった。
そんな想い出を話しながらみんなで「般若心経」を唱えた。

前日に住友資料館から資料館報54号が届けられていた。
それには急死されたその日まで執筆していた論文が、遺稿として掲載されていた。
これも初盆に間に合わせるようにご配慮されたものだろう。
どんなに難しいものかと手に取ってみたら、意外に読みやすく優しい文章で書かれていてスルスルと読めた。
そういえば何を聴いても解説の上手な人だった。

「同じ釜の飯を食う」とはよく言うけれど何度も食事会を重ね旅行をし、同級生のような気安すさで付き合って来た。
仲間を失った寂しさは皆の胸の中に未だ塊としてある。
仏壇で手を合わせても現実味は無かった。
賑やかな私たちの集まりを苦笑して見ていたのではないかしらん。

お昼は、良く知っている「ほっとすてーしょん」の里山弁当をバージョンアップして作ってもらった。
弁当と大皿に盛った刺身でで3時間は喋れる仲間である。

トップ写真は福井遠望
この町は、Sさんの思い出の土地。
学長を務めた福井県立大学があり、彼のガイドで桜見物をした。
夕食の割烹でゆっくり飲んでいたら、夜桜の提灯が消えていた。という失敗が想い出。
それが今では懐かしく、想い出話になるといつもその話が出てくる。

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