柿の里

毎年恒例の渋柿を買いに行く高森町の農家は、通い始めて6年になる。
初めて出会ったのは柿畑で作業中のご夫婦に声をかけた事からだった。
2017年11月4日の事だ。
高森町のどこにも柿が見当たらず、やっと買えた小さな柿10kgを持っていたけれど、もう少し欲しいと柿の在りそうな畑道をウロウロしている時に出会った。
既に買っていた10kgの柿を「農家は捨てるレベルだ」と言って自家用を10kg分けてくれた。
それから毎年11月3日前後にお伺いする習慣になった。
その後段々増やして20kg分けてもらえるようになって、今年はついに30kgになった。
家人は昨日、今日も一日中柿の皮をむいている。
農家の柿剥き器が羨ましい。

台の上に載せてスイッチを押すと秒の単位で1個が剥ける。
黒い台に載せられない柿は規格外れとなる。
小さかったり、皮にデコボコがあるものがそれにあたる。
外された柿はバケツの中に集められているけれど農家は使い道がなく、その内、腐らせることになるから「持って帰っていいよ」と分けてくれた。
小さくはあるけれど、手剥きの我が家では何の不足もない。
そんなこんなで今年は35kgくらいの柿の皮をむいている。
トップ写真は2階の干場、1階で剥いた柿はリフトで2階に運ばれる。柿の皮むきは簡単だけれど、吊るす作業は人力だから一家総出の作業になる。
ロッカーの中につるして硫黄で燻製する。そうすると完成した柿が黒くならないそうだ。


我が家の柿剥きはこれから。

今年は気温が高いので少し心配。
今月末にはボチボチと食べられるかもしれない。
農家は年末ごろの出荷だそうだ。
手もみを繰り返すと、柿は白い粉が吹いて、まったりと美味しくなる。
手間暇かけてとは良く言ったもんだ。
お手間の数だけ、柿は甘みを増すのだから。

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