蓮根恋しや

家族そろって蓮根が好きだ。
買い置きをするけれど、メニューの展開は少ない。
それに日持ちも悪く、買い置きが目に入ると焦りすら感じる存在だ。

先日は金平の予定で炒めたものの、カレー粉で味付けをすると家族の評価が上がった。
レンコン万頭と言う手もあるけれど、手間がかかりそうで余程機嫌のいい時でないと作る気にはならないが、いよいよ行き詰まってレンコン万頭に挑戦した。
ずーっと昔に作った記憶があるだけなので、記憶の底から引っ張り出すのさえ億劫だがいつもとは違うレンコン料理でたまには家族を喜ばせたかったのだ。
下ろしただけでは纏まらないから、片栗粉を入れて、レンコンを丸めた真ん中に海老を仕込んだ。
使い残りの端切れの諸々を入れて丸めると、テニスボールほどの大きさになった。
ラップで包んで蒸してみた。
早く作り過ぎたので、直前に熱々でと思ったので何度か蒸し直しをすると、硬そうなレンコン万頭になった。
食卓に載せたけれど「美味しい」はなく、悪いと思ってか、家族は黙々と食していた。
勿論私は「これは蓮根だ」と言う事もなく「おいしくないなー」と思いつつ黙って食べた。

先日、金沢の貴船でレンコン万頭が供された。トップ写真
ピンポン玉くらいの万頭に葛の餡かけ、勿論熱々で美味しい。
レンコン万頭の中に餡はなく葛餡に蟹身などを偲ばせていた。
私の作りたかったのはこれだ。
一緒に食事をした友は料理名人、作り方を教えてくれた。
蓮根に味をつけて、鍋で水気を飛ばしピンポン玉の大きさに作る。それを油で揚げれば出来上がり。
トッピングは自由にすればいい。

蟹身が蟹かまぼこになったのはご愛敬。
前回とは段違いの美味しさになった。
家族から「美味しい」も貰えた。
一番面倒臭かったのは蓮根をすりおろす事で、次からはスピードカッターを使えば簡単だろう。
レンコンレシピもひと山超えた。
料理は愛情以外の何物でもないとレンコンを擦りながらそんな事を考えていた。
後、何回共に食事が出来るか、そんな事を考えるのもこんな時だ。

この日は小松菜の干しエビ和えと豚肉の味噌漬け、なめこと豆腐、ワカメの味噌汁の食卓が出来た。

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