春待ちの頃

「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるお彼岸は今日だけれど、湖西地域はこれからが一番寒く感じる1週間である。
ひと時春の陽気を楽しんだ後に来る、真冬の冷たさ、氷雨が降り、電車を停める強風が吹く。
今年は長いコートを着ることなく過ぎた。
そろそろ片付けようかと思いながら、「比良八荒」が終わるまでは油断できないと気を引き締める1週間が明日から始まる。

湖西地域には、丹後半島で生まれた風が比良山地の南東斜面を琵琶湖側の狭い範囲に吹きおろす強風で陸も琵琶湖も大荒れになることを「比良八荒」と言って恐れている。
「比良八荒」を鎮めるために天台宗の行者たちが行う行事は「比良八講」と書いてどちらも「ひらはっこう」と読む。
湖西地域では「ひらはっこう」と言えば両方を指していることが多い。
お彼岸を迎えると、寒さの辛抱もいよいよ最後の1週間となるが、この1週間は長く感じる。

「寒いねー」
「比良八荒、もうすぐね」
毎年同じ会話をするようになると、本格的な春は近い。

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