紙に残る旅、手に残る迷い

雨の土曜日になった。珍しく予定がない。
気になっていた紙類の片づけに、ようやく取り掛かることにした。
溜め込んでいたのは、ほとんどが旅先で集めた地図やパンフレットばかりである。
桜の名所、紅葉の名所、歴史の舞台となった場所や建築物など。
県別にまとめるか、それともテーマごとに分けるか。
そんなことを考えながら手を動かしているうちに、気がつけばもう夜になっていた。

そもそも、これらのパンフレットを旅の参考にすることはほとんどない。
過去の情報は日々古くなるし、今はパソコンでいくらでも新しい情報を得られる時代である。
「それなら、さっさと捨ててしまえばいい」
そう思わないでもない。
けれど、これらの紙は単なる資料ではない。
思い出であり、自分へのささやかなお土産でもある。
とはいえ、現実は厳しい。
これらの紙は、かなりの場所を占領している。
本当は、思い切って手放しても困ることはないと分かっている。
それでも手が止まる。
「捨てる」か、「とりあえず置いておく」か。
そんな単純な選択に、今もなお迷っている。
半ば病気のようなものだ。
しかも自覚症状ありの、かなりの重症である。
捨てても困らない。
頭では分かっているのに、心がついてこない。
さて、どうしたものか。
結論は出ないまま、今日はここまで。
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