梅雨の幕開け、恐怖と無常と花の姿

梅雨に入ったと思ったら、いきなりの大雨。
屋根に打ちつける雨の音があまりにも激しくて、ちょっと怖くなるくらいだった。少し落ち着いたかなと思うと、また急に音が大きくなって、話し声もかき消されるほど。こんな雨がずっと続くようなら、たとえ家の中にいても安心できる気がしない。「線状降水帯」は、この状態が続く事だと思うと恐怖である。
ここ数年は空梅雨ばかりで、雨が少ない梅雨に慣れてしまっていたけれど、今年はどうやら様子が違いそう。
朝の庭では、タチアオイが重たそうに頭を垂れていて、見ていられず家族が支柱を立てて助けていた。クレマチスやズイナの花も、雨に打たれて足元に散ってしまっていて、なんだか切なかった。
そんな光景を見ながら、ふと「諸行無常」って言葉が頭をよぎった。自然のことだから仕方ないけれど、なんとも言えない気持ちになる。
歳のせいか、こういう場面でいろいろ思ってしまう自分にも気づく。若い頃は、雨が降れば「めんどくさいな」くらいしか思わなかったのに。
花たちを眺めながら「静かに過ごしたいな」と思った梅雨の朝だった。
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