古本、買うこと売ること 〜メルカリとわたし〜

最近は、本をもっぱらメルカリで買っている事は何度か書いて来た。
書店の縮小が進み、街の本屋をぶらつく楽しみもずいぶん減ってしまった。
それにともない、自然とネットで本を探す時間が増え、メルカリに慣れてきたのも、そんな流れの一つだろう。
先日も、メルカリから「160円分のポイントが明日で失効します」とのお知らせが届いた。
こういう通知は以前ならスルーしていたが、過去に何度もポイントを無駄にしたことを思い出し、最近は安い文庫本をこのポイントで買うようにしている。
思いつく本がなかったので、「吉田修一」で検索してみたら、『パレード』が330円で出品されていた。
文庫の初版は2004年、かれこれ20年も前の本だ。にもかかわらず、この価格で出ているということは、おそらく綺麗に保管されていた一冊に違いない。最近の『国宝』人気の影響か、吉田修一の過去作品にも再び注目が集まっているようだ。
届いた『パレード』は、予想どおり、丁寧に扱われていた形跡のある一冊だった。紙質や折れ、色あせなど気にならない。読書には十分すぎる状態で、ちょっと嬉しくなった。
ところで、この本を出品した人の手元には、いくら残ったのだろうか?
計算してみた。
当時の新刊価格は533円+税、つまり約559円。
私は送料込みで330円で購入した。
メルカリの手数料が10%なので33円、送料は210円。
差し引きすると、出品者の収入はわずか87円。
梱包して、発送して、それで手元に残るのが87円。普通に考えれば、まったく割には合わない。
でもたぶんこの人、本が好きで、ただ捨てたくなかったのだと思う。だからこそ、状態の良いまま手放してくれたのだろう。そう思うと、手元に届いた一冊に、ちょっとした温もりのようなものすら感じてしまう。
メルカリを使う前は「バリューブックス」を利用していた。
けれど、ここでは購入時に送料が250円かかるので、安価な本を探すには向いていない。同じ『パレード』を調べてみたら、文庫本は在庫がなく、単行本が一冊だけ。買取価格はわずか10円。販売価格は348円+送料250円で、合計598円だった。
これを比べると、本を「買う」側にとっても「売る」側にとっても、メルカリの方が納得しやすい取引ができるのかもしれない。
さて、皆さんは読み終わった本、どうされていますか?
本棚に並べておくのもいいけれど、誰かの手に渡って、また読まれていくのも悪くないな――最近、そんなふうに思うことが増えました。
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