二羽のハトから始まった、小さな幸運

今朝はとても寒かった。
朝食の支度をしていると、家人が黙って庭の方を指さした。
見ると、写真の二羽のハトが、寒さの為か羽根をいっぱいに膨らませて
シッティングアーバーの上に並んでいる。

庭にハトが来ることはあるけれど、
二羽揃っているのを見るのは、初めてのように感じた。
近づけば逃げるかと思いながら、そっと寄ってみたが、
二羽は動く気配もなく、じっとこちらを見ていた。
その丸い姿が可笑しく、愛らしく、
今年の終わりに福の神が舞い降りたような気持ちになった。
――そして午後。
思いがけず、ノーベルチョコレートを頂いた。
2025年のノーベル生理学・医学賞を受賞された
坂口志門さんの授賞式に出席された方からのお土産である。
遠い世界の出来事だと思っていたノーベル賞が、
急に身近に感じられ、不思議な気持ちになった。
以前ノーベル博物館を訪れた時には、
自分とは縁がなさ過ぎて、気付きもしなかった。
それが今、手元にある事が、信じられない。
しばらくは見るだけで、とても食べる気にはなれない。
そっと蓋を開けて、また閉じた。

朝、庭に降り立った二羽のハトは、
この一日の小さな幸運を知らせに来てくれたのだと、
私は勝手に信じている。
大きな出来事ではないけれど、
心に残る、嬉しい一日だった。
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