ささやかな民芸で飾るお正月

おせち料理にはさほどこだわらないけれど、お正月のお飾りは、長い年月のうちに自然と集まってしまった。
あれやこれやと箱から出しては、買った時のことを思い出し、夫婦の話のタネになる。

二人とも地方の民芸品に興味があったので、そんな作品に出会うと、躊躇する間もなく買ってしまうのが常であった。
鏡餅も、気がつけばガラス製と木工製の二つがある。
ひとつで十分なはずなのに、松本・中町を散歩している時に出会った木工の鏡餅が、どうにも気に入ってしまったのだ。

我が家はブレーキが壊れている、と友人に言われる。
二人して同時に「欲しい」と思ってしまうのだから、致し方ない。

クリスマスの飾りをようやく片づけたと思ったら、今度は鶴だの亀だのの藁製品、古賀人形、陶器、布で作られた来年の干支が、次々と姿を現す。

藁の馬は、富山に住んでいた半世紀前に、砺波のチューリップフェアの会場で買ったものだ。
ネットで検索してみると、鎌倉民芸に同じような藁馬の映像があった。
新しいものが欲しいような気もするが、次の午年は十二年後になる。さて、どうしたものかと、少し考えている。

幾つになっても、新しい年は未知の世界である。
世の中は目まぐるしく変わり、ついていくだけで疲れてしまうことも多い。

そんなことを思いながら、今年も例年と同じようにお正月の飾りを出した。
それでも、新しい年はやはり少しだけ特別で、少しだけ楽しみである。

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