金沢に正月を探しに行く ― しめ縄と門松の風景

金沢には、京都とも東京とも違う、独特の正月のしめ縄文化がある。
その風景を観たくて、今日は正月らしさを探しに金沢まで足を伸ばした。

金沢の正月飾りでまず思い浮かぶのが、加賀藩の風習に倣った
「数の子飾り」 である。
金沢城公園の橋爪門には毎年これが飾られ、今では地域の新年の風物詩となっている。

次に目にしたのは、「亀飾り」、あるいは「三重のしめ縄」とも呼ばれるもの。
親子三代の亀を表し、親亀の上に子亀、さらに孫亀に見立てた三つの輪を重ねた形をしている。
周囲に突き出た五本の藁束は、それぞれ亀の前足、後ろ足、そして尾を表しているという。

「金沢水引」を使った正月飾りも多く見かけた。
伝統的な素材を使いながらも、どこかモダンで洗練されたデザインが多く、今年いちばん印象に残った飾りかもしれない。



ところが、街中を歩いてみると、銀行でさえ門松は見当たらず、
しめ縄を飾る店舗もほとんどなく、正直なところ少し拍子抜けしてしまった。

しかし、東の茶屋街へ足を運ぶと、そこはまるで別世界だった。
茶屋街の入口には大きな門松が据えられ、通りに入るだけで空気が変わる。
それぞれの店先には亀飾りや水引飾りが飾られ、ようやく「金沢の正月」に出会えた気がした。

多くの店では、しめ縄とともに門松も並んでいた。
門松は概ね似通ったものが多かったが、ひとつだけ、明らかに洋風の門松(?)が目を引いた。
当初は門松の変形だと思っていたが、写真を見返してみると、
どうやら門松というよりも、生花の活け込みに近いもののように思えてきた。

茶屋街という独特の文化空間の片隅で出会った、確かな正月の風景。
金沢に「お正月らしさ」を探しに来て、最後は東の茶屋町で満足して帰ることができた。

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