止まった時間、再び動き出すとき
今年の8月は、出来るだけ予定を入れないようにしていたが、次第に体がなまってしまって、何をするのも億劫になった。かつては一日中動き回り、夜になるまで座る暇もないほど忙しかったが、その忙しさが急に止まると、まるで皿回しの皿が急に止められて、よろよろと下に落ちていくかのように、やる気も消えていった、どうやら逆効果であるようだ。
私の活力は、忙しいスケジュールから生まれるものであるらしい。
グダグダと過ごしていても食事の時間はやって来る。
家族一同「食欲がない」と言うと決まって作るのが、梅干しやおかか、とろろ昆布等をトッピングした出汁茶漬けである。これはスーッと胃袋に落ちて気持ちがいい。
しかしそれも毎日とはいかない。
スパイスの効いたものが食べ易いと思うが、カレーを煮込む手間をかける気力はなかった。
ふとキーマカレーを思い出し、買い置きしていた合いびき肉を使って久しぶりに作ることにした。
カレーの香りが漂うと、不思議と体が自然に動き出した。
このやる気が明日まで続いてくれると良いのだが……。
経験のない暑い夏は、何時まで続くのだろうか、そろそろ限界なんだけれど。
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