冬来たりなば|春を待つ

「冬来たりなば春遠からじ」を実感する年齢になった。
年末はクリスマスを過ぎた頃から段々憂鬱になるのが常だった。
それは、私のカレンダーがフルーツカレンダーになっているからで、9月過ぎからフルーツは本格的なシーズンを迎えて、梨、柿、林檎、キーウイ、柑橘類と次々に楽しみが続く。
けれど、新年が始まる頃にはあれほど積んでいた果物も底をつく。
スーパーで買ったリンゴに外れがあると、秋に戻りたくなるほどがっかりする。
春の果物はそんなに美味しくない。
夏の桃、メロン、が出始めると私は息を吹き返す。
なので年末は果物シーズンの終わりを思い、不機嫌になる。

昨年末は暖かかったので、知らぬ間に年末になった。
そして今日は新年になって三分の一が終わっている。
と、言う事はあとひと月が寒の底であろう。
たった30日我慢すれば「春は遠くない」のだと思えば憂鬱も軽くなった。

その頃はクリスマスローズが咲き、ヒヤシンスが咲く。
梅の花は開花する。
その前には一足早い黄色い花達、蝋梅、万作、三州が満開になる。
新しい年が来るけれど、樹に咲く花も、庭に咲く花も毎年同じ花が咲き、同じ果物が実る。
それを思えば「冬来たりなば春遠からじ」が頭に浮かぶ。

「冬来たりなば・・」はイギリスの詩人シェリーの「西風に寄せる歌」の一節。
といわれ、「苦しい時を過ぎれば春のように長閑なときが来る」ということわざにも使われているようだけれど、私は春を待つ気持ちの表現としてとらえる方が好きだ。

春が来る、また春が来ると思う気持ちの楽しさよ。

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