花の浮島-佐渡 宿根木

大野亀が北端なら宿根木は佐渡の南端にある。
江戸時代に物流の大動脈だった「北前船」の寄港地であった小木港から約4kmほどの場所にある。
当時は船大工をはじめ造船技術者が居住し、村全体が「千石船」の基地として繁栄していた。
まるで、江戸時代に迷い込んだような雰囲気を持つ集落だった。
この集落は、ボランティアガイドさんと歩いた。

「世捨小路」は、宿根木のメインストリート
名前の由来は不明とか。
集落で一番古い「石畳」の道で人が歩く中央はすり減ってへこんでいる。
この集落に入ると、不思議に心の落ち着く居心地の良さを感じた。
人がやっとすれ違える程度の小路は、私の一番好きな道。

ほとんどの建物が総二階建てで、縦板張りの簡素な外観に特徴がある。
外観は日本海から吹き付ける強風や塩害から建物を守るため「サヤ」と呼ばれる杉板が縦板張りされている。
このサヤので、共通の景観が保たれていると思える。

外観は質素でも内部は漆をふんだんに使うなど豪華な造りとなっている。
その代表的な建物である「清九郎」は、当時の最高水準の技術と建築材料が使われた。
広い土間や台所、面取柱、内装の柿渋塗りや漆塗り、ケヤキや一本杉の漆塗り戸など、贅を尽くした見事な造りになっている。
隆盛を極めた当時は「佐渡の富の三分の一を集めた」と言われたそうだ。

現宿根木は、は国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されている。

トップの写真は、宿根木の中でも一番有名なスポットの三角家
もともとは四角い建物だったものを土地に合わせて三角形に切り詰めたのだとか。

何気なく飾られた花は自分の為よりも、お客様の為のように感じられる。

石置き木羽葺(こばぶ)き屋根

薄割りにした木の板を何枚も重ねた「木羽葺き」の上に石が置かれた屋根が特徴的な景観で、これは、瓦が入ってくるまで主流だった日本海側特有の屋根との事、現在は復元されている。

伊三郎
明治26年(1893)まで、弁財船の船頭を稼業としていた。
2階北側部分がせり出したセガイ造りや登り梁構造、「石」と書かれた軒下飾りなど特徴的な意匠が残る。

ツアーだったので制限された時間の中で、建物の中まで入ることが出来なかった事を今でも残念に思っている。
ここはスタジオでもテーマパークでもなく、人が暮らす集落と言うだけに人影が無くても人の気配を感じる。
その感じが、こそばゆいような懐かしさに繋がる、宿根木集落だった。

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