エイトリボン工場見学:機械とデザインが織り成すリボンの世界

エイトリボンは一度伺っているけれど、工場見学の時間が合わずに断念した事のリベンジで物作りの好きな人達をご案内して再訪した。
平日なので見学者は少ないかと思ったけれど、意外と多く15名くらいは集まっていた。全員が県外からとの事だ。
エイトリボンの見学は月曜日と、金曜日の設定が多く、時間も1時半からと決まっている。
工場の入り口を入って、まず目に飛び込んできたのが巨大なタペストリーだった。

これは、廃棄される予定だったリボンを糸に見立てて織ったタペストリ―で、東京造形大で織物を学ぶ学生が一般市民のワークショップとコラボし、巨大織物オブジェとして取り組んだものだ。
工場内では、糸の綛(かせ)くりから整経、管巻き、縦継ぎ、そして製織までの工程を順を追って丁寧に説明された。

工場内は機械だけがカガチャガチャと音を立てていた。
機械が主役の工場内では、職人の姿が見ないことが逆に新鮮であった。
リボンは殆ど織機にセットされ「紋紙」の型紙によって自動的に織られていた。
ひとつのリボンを織るのに必要な紋紙は100枚から1000枚が必要と言う事であった。


リボンが出来上がるまでの工場の行程よりも、デザインや紋紙はどのように制作されているのかに興味があった。
エイトリボンのデザイナーは、株式会社松川レピヤンが手掛ける「レピヤンリボン」のディレクター兼デザイナーである高須賀活良氏で、(玄関のタペストリーを指導された方)である。
最近のリボンは、テキスタイルデザイナーの青山佳世さんで、ブランド名「KAYO AOYAMA」がコラボレーションしている。

「ザイン画をパソコンに取り込み、どのように織り上げれば作りたい柄になるかをデータ化し、織り方の指示を機械に設定します。新しい機械だとデータの管理はUSBを使うのですが60年くらい前の古い機械もあり、その機械への指示出しは「紋紙」という穴の開いた紙を使います。青山さんとのコラボレーションリボンもこの古い機械を使っていますので、紋紙職人さんに紋紙を作っていただきました。どこにどの穴があればデザイン通りの柄が出るのか、パソコンで行う作業を頭で考えて、ピアノのペダルのような機械を足で踏んで紙に穴を開けて作ります。」MeTAS+のHPより

エイトリボンは2015年に一度倒産し、親会社である松川レピヤンが引き継ぐ形で現在に至っている。
工場見学のあとは、缶バッチを作るワークショップも開催している。
同じ敷地にcafeとリボンの直売店があり、そこでリボンを見始めると手作りの好きな人には堪らない場所であるらしい。気に入ったリボンを見つけると、その場でミシンを使って製作する事も出来る。

工場見学に興味のある方はこちらのサイトをご覧ください。

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