春の九州旅行ー臼杵石仏

臼杵には平安時代後期から鎌倉時代にかけて彫刻された60体を越える石仏群がある。
臼杵石仏群周辺の岩壁の石質は、軟らかくて彫刻しやすい阿蘇溶結凝灰岩だったことから、数多くの磨崖仏が彫られたと考えられている。
長い間、野ざらし状態だったため、軟らかい凝灰岩は風雨などに浸食されて、仏頭部が落下したものも多数あった。
現在は石仏群の修復が施され屋根もつけられて、保存環境が整えられている。
時間をかけてガイドさんと回れば見ごたえのある摩崖仏群である。

臼杵の石仏を最後に見たのは何時だろうか。
思い出せないけれど私の知っている「大日如来像」は仏頭が落下して仏体と離れて安置されている姿だった。
1994年に大規模な保存修復工事が行われて元の位置に戻された。
修復工事に14年も費やしたというのだから大工事であったに違いないけれど、私には見慣れぬ姿だった。

国東の摩崖仏は昔のままだった、屋根を付けたら魅力半減。
臼杵の石仏は順路や建物が出来て観光地化されていた。
受付から直ぐの階段を登れば「大日如来」に会えると思っていた。
けれど、そこには見たことのない石仏群があった。


私の記憶では臼杵石仏は「大日如来」だけだったので沢山の石仏に出会ってびっくりしたというのが本音である。
順路は800mあるとの事だったけれど、走るようにして大日如来を探すと、順路の最後にあった。
私の思い出の「大日如来」は写真に残されていた。

石仏の周囲は変わらない長閑な畑が広がって、鳥の鳴き声が聞こえるほど静かな環境だった。

臼杵で2時間くらいの余裕を見ていたけれど、結果的には1時間も無かった。

その原因は、旅行支援のクーポンにあった。
クーポンを使えるところが少ないのだ。道の駅ですらすべてが使える訳ではなく、大分、熊本、宮崎、大分、兵庫と毎日移動するので限られた時間に使い切る必要もあった。
レンタカーは、使える。ガソリンは探せば使えるところもある。
コンビニもマチマチ、走りながら使えるところを探して余分な時間を取られる。
旅先の時間は貴重なのに本末転倒の感もあった。

QRコードをスマホに読み込んで使う仕組みになっているが、スマホに読み込んだクーポンは使用期間は1週間になっている。
ところが、QRコードペーパーには翌日までとプリントされている。
問い合わせると「クーポン券は、翌日までに使用して下さい」と言われる。
「QRクーポンには1週間とあるけどどちらが正しいの」と問うと「1週間使えます」と答える。
旅行支援クーポンは宿ですら使えない。
多分クーポンの取り扱いが煩雑なのではないだろうか。
もう少し、旅行者にも地域の小売店にも使い易い仕組みに出来ませんか?お役人様。

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