初・沖縄旅行 – 出発時のトラブル

デイゴの花

私が沖縄に行った事が無いというと、誰もが不思議な顔をする。
私にとって一番遠い国内旅行の地は沖縄だった。
関心がないと言い切れる土地なのかと言うとそうでもない。
有り過ぎるのだ。


デイゴの木

沖縄は「第二次大戦激戦の地」のイメージが強く、気軽に観光地として行くには恐れ多いと思っていたのか、こじつけていたのか。
その思いが強かったことは歪めない。
今年は「沖縄本土返還50周年」と、沖縄と関西を行き来していた50年来の友人がこの夏に「沖縄を引き上げる」と言う事が沖縄行きのきっかけになった。
けれど、戦争に関する場所には行かない、行けない。

梅雨入りした沖縄は時折スコールに襲われるけれど、次の瞬間にはカラッと晴れる。
シンガポールを訪問した時のような南国特有の印象を受けた。

沖縄の地図を見たのは出かける10日ほど前だった。
自分でも驚いたけれど、この時になって初めて那覇の地図上の位置を知った。
すると彼女が済む恩納村は何処にあるのか。
見ている内に琉球王国と沖縄についてムクムクと関心湧いて来て、4日間くらいの予定だったけれど、ひと月位は滞在したくなった。


月桃

何年振りかの一人旅。
家人に駅まで送ってもらって、いよいよ出発。
午後には沖縄に着いていると思うと気持ちが高揚してくる。

ところが乗車する電車は発車時間になっても到着しない。
京都から新幹線に乗ればなんとかなるかと電車を待った。
5分遅れの見込みが15分遅れになり、新大阪から伊丹までのバスはもうギリギリの時間になった。
そして、私は沖縄には縁がないかもしれないと思いかけた。
予定を20分遅れて電車が到着したものの、乗り込んだけれど発車しない。
しばらくすると、「接触事故により線路上には電車が溜まり、発車できる時間は分かりません」とアナウンスが流れた。
既に出発時間から40分以上過ぎている。
新幹線に乗っても空港行のバスには乗れないし、京都駅に行く手段もない。

絶体絶命の時に思い出した。
私は伊丹空港に電車で行った事が無い、常にマイカーだった。
車で伊丹まで行けば十分飛行機に間に合う。
朝の通勤時間帯だったけれど、いつも通り50分で伊丹空港に着いた。
那覇空港で迎えてくれた友人の顔を観たら本当にホッとした。
やっぱり沖縄は遠かった。


友人作のシーサー

■余談
デイゴの花は一番見たい花だった。
梅雨の季節に咲くそうで丁度いい具合に見られた。
デイゴの花の数で台風を予測したとの話もある。
本当なら今年は少なめ?
月桃はこの季節いたるところで咲いていた。
本州(沖縄では内地と言われる)では見かけない。
蝋細工のような美しさがあった。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

skogBLOG内の記事検索

カテゴリー

過去の記事

生活・文化の情報収集

ブログランキングで生活・文化関連の情報を収集できます!
ページ上部へ戻る