星空に魅せられて──木曽駒高原の一夜

HPで見た満天の星空に惹かれ、標高1330メートルにあるゲストハウスヒルトップを訪ねた。
標高1330メートルともなれば、平地よりも10℃は気温が低いはずだと予想して、少し厚めの上着を持参した。ところが、部屋に入るなり冷房をつけたくなるような暑さ。期待していた涼しさはどこへやら。今年の夏は本当にどうかしている。
19号線を挟んで開田高原とは反対側に位置する木曽駒高原は、木曽駒ヶ岳の麓に広がる旅情豊かなエリア。西には御嶽山、東には木曽駒ヶ岳の雄大な景色が広がっていた。何度も通った道沿いに、こんな高原があるとは知らなかった。高原一帯にはお洒落な別荘地や保養所が点在し、その一番奥に今回のゲストハウスはあった。
夕食までの2時間、うとうとと浅い眠りに身を任せた。旅先でこんなふうに時間を過ごすのは初めてだったが、早朝からの移動で疲れた身体には丁度よい休息となった。
食事の時間、食堂には5組のゲストが集った。子連れの家族、カップル、女性のグループ、一人旅の男性、そして私たち家族の3人。宿泊料金からして、あまり豪華なディナーは期待していなかったが、量も質も私にはちょうどよく、どれも美味しかった。特に信州サーモンの香草焼きは、香ばしい香りとカリッとした食感が絶妙だった。



我が家のテーブルだけがウーロン茶で少し場違いな気もしたが、食事を済ませて早めに部屋へ戻った。荷物の整理を終えてもまだ夜は長く、やがて眠りに落ちた。
深夜、ふと目が覚めた。窓の外の星空が気になっていたのだ。カーテンを開けると、漆黒の闇に星々が煌めいていた。「これが見たかったんだ」と胸が満たされる。窓を開けても冷気は感じられず、やはり今年の夏は例年とは違う。

再びベッドにもぐると、今度は雨の音が聞こえてきた。大きな粒の雨が屋根を打ち、そのリズムが心地よい子守唄となる。自然の音に包まれながら、また夢の中へ。
翌朝、空は晴れ上がり、軒先からはきらりと光る雨粒が落ちていた。雨上がりの山々の緑は、一層鮮やかさを増していた。
旅の後半、再び開田高原を抜け、高山を経由して金沢へ。12時半の到着を目指して、清々しい朝の高原を後にした。
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