木曽経由、真夏の金沢へー桃と「貴船」の昼餉

そもそも木曽行きの計画は、その前に決まっていた金沢「貴船」の予約が日曜日であったことから、急きょ立てたものである。木曽を経由して金沢へ向かうと聞けば、誰もが呆れ顔をするような行程であろう。
しかし、この季節には信州の桃を買いに行くという絶対の恒例行事がある。この時期を逃せば盆休みと重なり、渋滞は避けられない。ならば、いっそひと回りしてしまおう―、そうして始まった計画である。
安い桃を求めての一泊旅。実際には決して安い桃にはならないが、産地で買うと言う事が楽しみなのである。
木曽駒高原から金沢まではおよそ3時間半の道のり。

王滝村の表示を見ると思い出すのは、11年前の御嶽山大噴火である。その際、噴火口に最も近く、救助本部が置かれたことで全国的に知られるようになった村である。しかし、風評被害を受けて観光には大きな打撃があった。
高山までは一般道を走り、道の駅などに寄り道をしながら車を進めた。この道は交通量が少なく、やや寂しいほどであった。高山からは高速道路に乗り、予定通り12時半きっかりに「貴船」の玄関に到着した。

いつも楽しみな八寸の見事な盛り付けに、ここまでの長旅を忘れてしまう。
今回は鱧や穴子、鰊など、魚料理が中心であった。特に穴子のお造りは私にとって初物であり、コリコリとした食感が新鮮で美味であった。

2時間近くに及ぶ食事を終えると、食べきれなかった釜炊きご飯はおにぎりにしてくれる。今回は特別に大ぶりで、昼餉で腹いっぱいの身には、帰宅後これだけで十分であった。

木曽回りで辿り着いた金沢は、住んだこともあるなれた土地なので、家に帰ったかのような安堵感があった。


真夏の犀川べりの道は、強い日差しに照らされ深い影を引いていた。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。












この記事へのコメントはありません。